2003年牛肉輸出量は前年より8.6%減少


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 輸出先トップは米国 ● ● ●

 豪州では総牛肉生産量うち約6割が海外に輸出されている。豪州農林漁業省(AFFA)によると、豪州の2003年(1〜12月累計)の牛肉輸出量(子牛肉を含む、船積み重量ベース)は、干ばつの影響により前年と比べて8.6%減少し84万929トンとなった。このうち、冷凍品が75.2%、生鮮・冷蔵品が24.8%となっている。また、輸出のほとんどはボンレス肉で輸出量全体の96.4%を占めている。

 豪州の牛肉輸出量を輸出相手先別にみると、第1位は前年と同じく米国(36万5,521トン)、第2位は日本(27万9,316トン)、第3位は韓国(6万2,289トン)となった。米国と日本向けで牛肉輸出量全体の7割強を占めている(表1)。


表1 国別牛肉輸出量

資料 : MLA 「 Meat & Livestock Review 」

● ● ● 日本向け冷凍品が大幅増加 ● ● ●

 2003年の牛肉輸出量は前年より約1割減少したことに伴って各国向けの輸出量も前年より減少しているが、主な輸出相手国の中では日本向けが唯一前年より増加している。特に日本向け冷凍品は前年よりも40.3%増の13万619トンとなっている。

 日本の牛肉消費の回復とともに豪州からの日本向け牛肉輸出量は増加したが、日本では2003年8月に生鮮・冷蔵牛肉の輸入に対し関税緊急措置が発動され、関税率が38.5%から50%引き上げられた。このため生鮮・冷蔵品よりも冷凍品の輸出が大幅に増加する結果となった。また、グラス、グレイン別で見るとグラスフェッドが同19.5%増の167,951トン、グレインが同15.5%の111,366トンとなっている。なお、豪州からの日本向け輸出量は、BSE発生前の2001年の水準にはまだ達していない。


図 日本向け牛肉輸出量(品目)の推移

資料:ALFA/MLA「Feedlot Survey」

● ● ● 米国向け牛肉は74.7%が挽き材用 ● ● ●

 豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)の資料により最大の輸出相手国である米国向け牛肉輸出量(2003年1〜6月累計)を品目別にみると、その中心がハンバーガーパティなどの挽き材として使われる加工原料用である。これらが米国向け輸出量の74.7%を占めている。ここ数年における米国向け牛肉輸出の構成割合はほぼ一定しており、その中でも90CL(赤身率90%)が最も多く、全体の3割を占めている。また、残りの25.3%は部分肉となるが、この中ではインサイド(うちもも)、アウトサイド(そともも)、アイラウンドが最も多く、全体の1割という構成になっている(表2)。

表2 米国向け品目別輸出量

資料:MLA「Market Brief North America」


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