ワシントンDC近郊の酪農家(手作りチーズ生産者)
米国のチーズメーカーとしては有名な多国籍企業をはじめとする大企業が名を連ねているが、その一方で、農家が自ら生産販売するチーズもある。今回訪問したメドー・クリーク・デイリー(フィートさん一家)はワシントンDCから車で南西に約7時間走ったアパラチア山脈沿いの標高900メートルの所にある、手作りチーズを自ら生産する酪農家である。1988年にこの地で酪農を始めたフィートさん一家は現在では、100エーカー(約40ヘクタール)の牧草地で85頭の搾乳牛、24頭の未経産牛および32頭の乳子牛を飼養している。この農場では、年間約80万ポンド(約36.3トン)の生乳を生産しており、このうち70万ポンド(約31.8トン)が飲用に、10万ポンド(約4.5トン)がチーズ生産に用いられている。
|
(手作りチーズの生産)
チーズ用生乳はミルキングパーラーから無殺菌のまま直接チーズ製造施設に運ばれ、チーズ生産に供されている。この工場はバージニア州政府の許可を得た施設であり、フィート夫人とパートタイマー2人の計3人で操業している。製造されたチーズは、ワシントンDC近郊の高級食材を扱うスーパーなどに販売するほか、施設に隣接する直売店やインターネット販売も行っている。
(熟成室)
|
メドー・クリーク・ディリーの、
手作りチーズを紹介した新聞記事
|
|
|
チーズの直売所 |
ワシントン駐在員事務所 犬飼史郎、道免昭仁
|