米国農務省（USDA）が四半期ごとに発表する豚の飼養動向調査によると、2004年第3四半期（9月1日現在）の豚の総飼養頭数は、前年同期（6,085万9千頭）に比べ、0.9％増の6,138万4千頭となった。2003年第3四半期から4期続けて前年同期比で増加となった。また、前回比では（130万1千頭）2.2％の増加となった。
主要5州の飼養頭数についてみると、肥育豚価格が好調なことから増頭意欲が高まっているものと考えられ、飼養頭数が全米で最大のアイオワ州をはじめ、ノースカロライナ州、ミネソタ州、イリノイ州、インディアナ州の全てで前年同期比、前回比ともに増加となった。
区分別の飼養動向をみると、繁殖豚（雄を含む。）が、前年同期比1.0％増の598万3千頭となった。昨年2002年9月の調査から9期ぶりの増加となった。また、肥育豚は同0.8％増の5,540万頭となり昨年12月の調査から4期連続の増加となった。肥育豚について体重階層別に見ると、60ポンド（約27キログラム）以上は前年同期比0.8％増、60ポンド未満は同0.8％増となった。
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表 豚の飼養動向（2004年9月1日現在）
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（単位：千頭、％）
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| 資料：NASS／USDA「Hogs and Pigs」 注1：肥育用、繁殖用ともに雌雄の計 2：前年比は03年9月1日現在のデータとの比較、前回比は04年6月1日現在のデータとの比較 |
●●●2004年第2四半期のと畜頭数は前年同期を上回って推移●●●
と畜頭数は2004年7〜9月にかけてそれぞれ、前年同月比0.7％減の807万5千頭、8.8％増の875万頭、5.6％増の905万5千頭となった。と畜頭数は2001年10月以降増加基調で推移している。2004年7〜9月で見ると、前年同期比1.4％増の2,586万頭となり前年のと畜頭数を上回っている。USDAでは、2004年は牛肉の供給が引き続き厳しく、また、豚肉は国内、輸出向けともに需要が高いため、と畜頭数は前年比で3％ほど増加するとしている。
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図 と畜頭数の推移
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| 資料：USDA「Hogs and Pigs」 |