フィードロット飼養頭数増加


◇絵でみる需給動向◇


●●●主要7州のフィードロット飼養頭数は減少●●●

 米国農務省(USDA)によると、9月のフィードロット(全米のフィードロット飼養頭数の約9割を飼養する主要7州(アリゾナ、カリフォルニア、コロラド、アイオワ、カンザス、ネブラスカ、テキサス州)の飼養頭数千頭以上)における飼養頭数は、2003年12月からほぼ前年を上回って推移し前年同月比1.8%増の872万1千頭となった。また、全米でも前年比1.4%増の997万3千頭となった。

●●●フィードロット導入、出荷頭数それぞれ減少が続く●●●

 主要7州の同8月の導入頭数は、2003年1月から前年を下回り前年同月比15.2%減の179万4千頭、市場出荷頭数は2003年10月から前年を下回り同6.8%減の167万6千頭となった。また、と畜頭数も2003年10月からほぼ前年同月を下回って推移し2004年9月は前年同月比12.5%減の273万3千頭となった。全米のと畜頭数の減少はキャトルサイクルの低減期に位置していることが大きく起因している。

図1 フィードロット飼養頭数と市場出荷頭数の推移
資料:USDA「Livestock and Dairy, Poultry Outlook」

●●●高品質を期待する国内需要に呼応●●●

 フィードロットへの導入頭数の減少は、前述の飼養頭数の減少やカナダで発生した牛海綿状脳症(BSE)によりそれまで全米のと畜頭数の約1割を供給していたカナダからの生体牛の輸入停止措置が長期化していることによりそれに伴う肥育素牛価格の高騰による導入抑制の動きであるとされている。また、1頭当たりの枝肉重量が2004年4月から前年同月を下回って推移していたが13カ月ぶりに増加に転じ、その後6カ月連続で前年を上回り9月は同3.6%増の1頭当たり351キログラムとなっている。

 USDAによると米国の牛肉需要は依然高く、特にチョイス級を中心に小売価格も前年同月を10%程度上回る水準で推移しており、フィードロット側もこれに呼応し肥育期間の

 延長などによる品質の向上により、素牛導入コスト高に対応しているものと考えられる。

図2 1頭当たりの枝肉重量の推移

資料:USDA「Livestock and Dairy, Poultry Outlook」

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