ウルグアイ産「ナチュラルミート」を米国が使用承認


米国向け輸出が急増する中、追い風を期待

 ウルグアイ国立食肉院(INAC)は米国農務省(USDA)が8月29日、INACが認定する「ナチュラルミート(呼称)」を米国内で販売することを承認したと発表した。現在までに米国内でUSDAの認定プログラムにより14社が承認されているが、海外ではウルグアイが初となる。

 INACでは「今回の承認について、抗生物質やホルモン投与なしで牧草飼育され、トレーサビリティを備えたウルグアイ産牛肉が、米国の消費者に対して完全に保証される」としている。

 米国向けの輸出量(枝肉重量ベース)は1〜8月については前年同期比356.3%増の16万6千トン、輸出額は同459.5%増の2億3千万ドル(約253億円:1ドル=110円)となっている。

国際市場の要求に対応するため策定

 ウルグアイは全輸出額の20%を食肉が占めており、畜産は同国の重要な産業となっている。一方、国際市場では、食の安全性、動物福祉、環境保全に関しての要求が高まっており、市場拡大も期待されることから、こうした要求に対応するため、「認定ナチュラルミート制度」が策定された。なお、この制度は牛だけでなく羊も対象とされている。

牧草飼育、適正管理、トレーサビリティの3要素

 本制度は、トレーサビリティ、各段階における基準、商標の3つの具体的な要素により構成されている。制度への参加は自発的で、現在登録済みまたは手続き中の300の生産者により、14万頭が対象となるものと見込まれている。

制度の概要は次の通りとなっている。

 (1) 家畜は、ウルグアイ国内で生産、飼養、と畜および処理・加工されたものであること。本制度に該当する家畜ということが群単位で識別できることが最低要件であり、生産者証明や移動記録などの書類を有すること。牛についてはと畜前90日、羊については同60日を認定施設で飼育されていること。

 (2) 同プログラムに登録される家畜は屋外で飼育され、常に水が飲める状態にあり、自由な行動が許されること。牧場の年間飼養頭数は、1歳未満の牛は1ヘクタール当たり5頭、1〜2歳は同3.3頭、2歳以上雄牛は同2頭、雄牛と未経産牛は同2.5頭、乳牛は同2頭、羊は同13.3頭以下とする。

 (3) 家畜は牧草で飼育され、家畜が与えられた飼料履歴とその期間の記録を保管すること。家畜由来の飼料および成長ホルモンの投与は禁止されている。

 (4) 環境汚染と伝染病まん延予防のために使用されるすべての化学製品は農牧水産省に登録し、その使用に当たっては使用指示に従うこと。また、各施設は罹患や傷害のある家畜を隔離する場所を有すること。隔離期間中も牧草が自由に摂取できること。

 (5) 衛生管理および疾病管理について、担当獣医師により監督され、正しい処置がされていること。

 (6) と畜前の家畜の扱いと輸送においては、家畜を尊重してストレス軽減を図り、けがを避けること。なお、移動証明書は輸送の間携行すること。

 (7) 農牧水産省の営業許可を保有するパッカーにおいて、危害分析重要管理点監視方式(HACCP)や衛生基準計画に従い、と畜、加工処理すること。ロットによる識別が最低限要求される。個体の識別義務はないが推奨される。製品にはと畜・加工処理施設名、と畜年月日、ロット番号、有効保持期限、認定ナチュラルミートロゴ、ナチュラルミートの認定業者のロゴを表示すること。


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