南米諸国、口蹄疫の衛生ステータス向上


 ブラジル農務省(MAPA)が5月30日に公表したところによると、5月22日から開催されていた第73回国際獣疫事務局(OIE)総会において、ブラジルの口蹄疫ワクチン接種清浄地域(以下「接種清浄地域」とする)が拡大された。

 今回、接種清浄地域と して認められたのは、北部畜産圏のアクレ州およびそれに隣接するアマゾナス州のグアジャラーおよびボガドアクレの2郡である。ブラジルがこれまでOIEから承認された接種清浄地域は14州および連邦区であったが、今回の承認で15州となった。またアマゾン流域にある北部畜産圏ではロンドニア州に続いて2番目となる。

 ブラジル地理統計院(IBGE)によれば、2003年の牛飼養頭数は1億9,555万頭で、今回接種清浄地域となったアクレ州は187万頭と畜産主要地域ではないものの、15州および連邦区で全体の85.2%に当たる1億6,660万頭が接種清浄地域で飼養されることになった。

 なお、その他の南米地域ではコロンビアの中央地域(10県に関係する地域)および南部地域(5県に関係する地域)が接種清浄地域に、またペルーでは10州で構成する南部地方が口蹄疫ワクチン不接種清浄地域として承認されている。

 

 


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