2011年までの牛乳需給動向予測


◇絵でみる需給動向◇


 欧州委員会は2004年12月、2004〜2011年における欧州連合(EU)の主要農畜産物の需給に関する中期予測を公表した。これは、2004年7月に公表された中期予測に2004年10月末までに公表されたデータを基に最新版として発表したものである。

● ● ● 2011年の生乳生産量は1億4,500万トン ● ● ●

 欧州委員会の予測では2011年末の生乳生産量は生乳生産割当枠(クオータ)とともに拡大し総生産量は1億4,500万トンに達するとされている。EU-15では生産量はクオータに極めて近いものとなっている。2003年の共通農業政策(CAP)改革により加盟国一律にクオータは増加することとなっているが飼養頭数は中期的に見て減少するとされている。1i頭当たりの生乳生産量は2011年まで毎年1.5%増加し、乳用種飼養頭数はEU-15では2003年の1,930万頭から2011年では1,750万頭と減少するとされる。

● ● ● 新規加盟国の自家消費量は減少 ● ● ●

 新規加盟国(NMS)では酪農家の自家消費が依然として非常に重要となっており生乳生産量の20%を占めている。2011年までにこれら自家消費量は農村経済の発展やEU拡大後の社会保障の整備に伴い生産者の自給経済からの脱却により徐々に減少するとされる。

 これらの経済発展などからNMSにおいてクオータ増加の相殺が期待されている。NMSの生乳生産量は2,200万トンで安定的に推移し生乳の出荷数量は増加するものと見込まれる。

● ● ● 1頭当たりの年間泌乳量は6.7トンへ増加 ● ● ●

 1頭当たりの平均年間泌乳量はEU全体で2003年では5.9トンであるが2011年では6.7トンと見込まれている。NMSの1頭当たり平均年間泌乳量はEU-15より30%以上低く2003年では、4.5トンであった。

生乳需給予測EU-25、2002-2011
資料:欧州委員会「Prospects for agricultural market in the EU」

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