2003/04年度の生乳生産動向と来期見通し


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 生乳生産、水害の影響もなく前年度を上回る ● ● ●

 ニュージーランド(NZ)農林省(MAF)はこのほど、2003/04年度における農林業の動向と今後4年間の中期見通しをまとめた「ニュージーランド農林業の情勢と展望 2004」(SONZAF 2004)を公表した。それによると、2003/04年度(5月末時点)の生乳生産量(乳固形分)は、前年度比で5.0%増の125万トンと5年連続で前年度を上回った。この増加は、乳用経産牛の飼養頭数の伸びによるところが大きいが、1i頭当たりの平均泌乳量の増加も高い水準になったとしている。

 2003/04年度は、夏から冬にかけて見舞われた洪水の影響が懸念されていたが、結果的にその影響はほとんど見られなかった。MAFはその要因として、(1)生乳生産の最盛期に当たる春(9〜11月)にかけて良好な天候が続いたことから、牧草の生育状態も良く、生乳生産も好調であったこと、(2)洪水による家畜の被害を最小限にとどめることができたことから、洪水による集乳の中断も一時的なものに抑えることができたこと−などを挙げている。

● ● ● 生産者価格は過去3番目に高い水準 ● ● ●

 乳業会社が生産者に支払う生産者乳価は、過去3番目に高い水準となった。MAFによると、2003/04年度における全乳業会社の平均生産者乳価は、4.25NZドル(乳固形分キログラム当たり、約323円、1NZドル=76円)と、前年度比で16.1%上回る結果となった。

 乳業会社別に見ると、Fonterra社が同17.0%高の4.25NZドル(約323円)に対して、Tatua社が同21.6%安の4.39NZドル(約334円)、Westland社が同2.5%高の4.07NZドル(約309円)と、Fonterra社の上昇幅がその中で特に目立っている。MAFによると、これはコスト削減努力および乳製品の国際価格高を背景としたFonterra社の売上の増加から、NZドル高にもかかわらず、より多くの利益を生産者に還元することができたことが要因としている。

● ● ● 異常気象の影響で2004/05年度生乳生産は横ばいの見込み ● ● ●

 一方、2004/05年度の生乳生産については、乳用経産牛飼養頭数は増加するものの、異常気象の影響で前年水準並みにとどまるとしている。MAFによると、2004/05年度の生乳生産(乳固形分)は、低温多雨により、牧草の生育状態が悪化していることから、前年度同の125万トンと見込んでいる。2004年10月の段階では前年同月を3%下回っているが、年度後半にかけて天候回復が予想されていることから、最終的に1頭当たり泌乳量は前年度並みの水準まで回復するものと見込まれている。

NZ酪農需給中期予測
2004年は概算値、2005年は予測値、2006年以降は推計値

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