2004年の調製品輸出は23%の伸び


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 2004年の輸出状況 ● ● ●

 タイブロイラー加工輸出協会による2004年の冷凍鶏肉と鶏肉調製品の輸出量を見ると、冷凍鶏肉の輸出は4月以降停止されたままであるが、鶏肉調製品においては、前年比23%増の19万3千トンとなり、そのうち、日本向けも同22%増の10万2千トンと大幅に増加した。また、日本を除くアジアに対しては40%の増加となっている。アジア向けの中でも韓国への輸出は5千トンとなり、前年の3倍に増加した。

 一方、EUへの鶏肉調製品の輸出は前年比23%の増加となり、中でもドイツとオランダへの輸出の伸びが大きく、がそれぞれ52%および31%増加した。

 

● ● ● 2005年も調製品の輸出は増加の見込み ● ● ●

 3月の中旬にバンコクで開催されたセミナーの中で、同協会のアナント会長は2005年の鶏肉調製品の輸出量は30万トンで、金額は340億バーツ(918億円:1バーツ=2.7円)と見込まれると語った。現在は、冷凍鶏肉の輸出再開のめどは立たない状況であるが、同国の業界は日本向け加熱処理施設の認定工場を拡充するなど、鶏肉輸出は調製品の輸出にシフトしている。

ブロイラー輸出の動向(1月〜12月)

国別輸出状況(2004年1月〜12月)
資料:タイ・ブロイラー加工輸出協会

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