2006年第2四半期のブロイラー生産量は前年同期比0.5%増


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 平均生体重量増が、生産量の増加を後押し ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、2006年第2四半期のブロイラー生産量(可食処理ベース)は、前年同期比0.5%増と第1四半期(2006年1〜3月)に続き増加となった。USDAはその主な要因として、1羽当たりの平均生体重の増加を挙げている。2006年1〜5月の平均生体重(加重平均)は、前年同期比で2.5%増の2.48キログラムと増加傾向にある。このような平均生体重の増加に加え、と鳥羽数(1〜5月)も前年同期比1.4%増の37億3,826万羽となったことが、生産量の増加に寄与したとされる。

  なお、2006年第2四半期の生産量を月別に見ると、2006年5月は前年同月比4.9%増の144万トンと前年を上回ったが、4月は前年に比べてと鳥処理場の稼動日数が減少したことが影響し同1.2%減、6月も同2.2%減の減少となった(左図参照)。

平均生体重の推移

資料:USDA「Poultry Slaughter」

● ● ● ひなふ化羽数、減少に転じる ● ● ●

 USDAによると、生産量に大きく影響するとされるひなふ化羽数は、2006年4月、5月にそれぞれ前年同月比0.6%減の7億8,706万羽、同1.6%減の8億1,091万羽と、2003年9月以来31カ月ぶりに、前年同月を下回った。

  このようなひなふ化羽数の減少などにより、ブロイラー生産量の増加に若干の歯止めがかかるとされる。

ブロイラーひなふ化羽数(対前年増減率)

資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」

 

● ● ● 消費量も拡大へ ● ● ●

 USDAの予測によると、好調なブロイラー生産量に比例して、国内の一人一年当たりの鶏肉消費量(小売重量ベース)も拡大傾向にある。2006年は前年比1.8%増の39.6キログラムが見込まれており、2007年には同0.8%増の39.9キログラムと40キログラム台に迫るものとみられている。その他の食肉がほぼ横ばいで推移する中、2001年から2005年までの鶏肉消費量は、年平均2.9%の伸び率を示している。

  なお、2006年の一人一年当たりの主要食肉(牛肉・豚肉・鶏肉・羊肉)消費量は、前年比1.2%増の101.4キログラムと予測されている。

一人当たりの食肉消費

資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」
注:2006、2007年は予想値


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