好調なチーズの輸出


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● チーズ輸出量、過去2番目の量を記録 ● ● ●

 デイリー・オーストラリア(DA)の「In Focus 2005」によると、2004/05年度(2004年7月〜2005年6月)の乳製品輸出量は、前年度比2.6%減の79万4千トンと減少した。主要乳製品であるバター、脱脂粉乳、全粉乳の輸出がそれぞれ同18.6%減、同7.7%減、同8.0%減と、軒並み低下したことが影響したとみられる。一方、チーズ輸出量は、前年度比7.4%増の22万8千トンで、過去2番目に多い輸出量となり、輸出額も8億7,700万豪ドル(約771億円:1豪ドル=88円)を記録した。


● ● ● 日本向けが輸出をけん引 ● ● ●

 豪州のチーズ輸出量の過半数をアジア諸国向けが占めている。同地域へのチーズの輸出量は、経済成長や生活の洋風化を背景に、2004/05年度は前年度比10.9%増の14万9千トン、過去5年間で輸出量はおよそ2割増となっている。特に日本向けは、前年度比15.2%増の10万7千トンと圧倒的な輸出量を維持している。また、輸出量自体は少量ながらも堅調に推移しているのが、香港向け、インドネシア向けで、それぞれ同2.0%増の6千9百トン、30.0%増の6千8百トンと、日本、韓国、サウジアラビアに次ぐ仕向け先国となっている。

 なお、サウジアラビアを含む中東地域への輸出量も前年度比16.6%増、5年間の輸出量も約2割増と今後の成長が期待される。


● ● ● チーズ輸入量も増加基調 ● ● ●

 一方、豪州国内のチーズ消費については、一人当たりのチーズ消費量は、過去、一貫して増加基調で推移してきたが、2004/05年度は11.7キログラムと前年度比6%の減少に転じた。しかし、国内需要は依然として強く、また、国際的な乳製品の需要増から、豪州国内の販売価格も上昇傾向にあり、チーズなど乳製品輸出に力を入れる反面、安価なニュージーランド産などの乳製品輸入が増加してきた。チーズでみると、豪州国内で販売される輸入品の割合は、まだ2割程度だが、年々拡大しつつあり、過去5年間で19.6%増加するなど国産品との競合を引き起こしている。なお、2004/05年度は、前年度比3.3%増の5万トンのチーズが輸入され、うちニュージーランド産は3万8千トンで全体の75.5%を占めた。

図1 地域別チーズ輸出量推移

資料:DA「In Focus 2005」

図2 スーパーマーケットにおけるチーズ販売量と価格の推移

資料:DA「In Focus 2005」


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