2005年の輸出入実績


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 豪州からの輸入減で、牛肉輸入量は前年比2.2%減 ● ● ●

 米国農務省(USDA)によれば、2005年の牛肉輸入量は、主要輸入先である豪州とNZからの輸入が大幅に減少したことを受けて、前年比2.2%減の163万2千トンとなった。豪州とNZからの輸入量はそれぞれ同19.5%減、6.5%減の40万8千トン、27万4千トンとなり、2004年に47.9%だったシェアを41.8%まで落とした。

 一方、カナダからの輸入量は前年比2.8%増の49万5千トンとなり、99年以来6年ぶりに首位に返り咲いた。また、ウルグアイとメキシコからの輸入量も大幅に増加し、それぞれ前年比38.3%増の25万3千トン、同37.1%増の1万2千トンとなった。

 USDAによると、豪州では、継続する肉牛および牛肉価格の高騰と牧草の生育状況の改善から、牛群の保留が進んでおり、輸出に仕向けられる量が減少している。2006年も豪州からの輸入量は減少し、輸入量全体も前年比3.0%減の158万3千トンと予測している。

国別の牛肉輸入量シェア

資料:USDA/ERS
   「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」


● ● ● 牛肉輸出量は引き続き低水準 ● ● ●

 一方、2005年の牛肉輸出量(枝肉重量ベース)は、前年比49.6%増の31万2千トンと前年を上回って推移した。輸出国別に見ると、主要仕向け先はメキシコ、カナダで、それぞれ36.6%増の20万7千トン、87.3%増の4万8千トンとなった。しかし、2003年12月に米国でBSEが発生した以前の数量と比較すると、3割にも及ばない水準となっている。

 USDAによると、2006年の牛肉輸出量は、日本、韓国といった主要仕向け先への米国産牛肉輸出再開時期が不透明ではあるものの、前年比31.4%増の41万1千トンと増加を見込んでいる。

国別の牛肉輸出量シェア

資料:USDA/ERS
   「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」


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