2005/06年度の生産者支払乳価、記録的な水準に


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 主要生産地のビクトリア州では平均4.50豪ドルに ● ● ●

 デイリー・オーストラリア(DA)によると、2005/06年度(7〜6月)の生乳生産者に対する支払い乳価(乳固形分ベース)は、国内生乳生産量の65%を占める豪州南部のビクトリア州において、キログラム当たり平均4.50豪ドル(405円:1豪ドル=90円)となり、前年度比27豪セント(24円)高と2001/02年度の4.45豪ドル(401円)以来の高水準となった。

ビクトリア州の生産者支払乳価


● ● ● 生乳生産量が頭打ちする中で、生乳獲得競争に拍車● ● ●

 支払い乳価上昇の要因についてDAは、輸出市場を中心に乳製品への需要が高い水準にあるものの、国内の生乳生産量は、2002/03年度に発生した干ばつの影響から立ち直っておらず、依然、生乳生産量が頭打ちにある中で、乳業各社間の生乳獲得競争に拍車がかかった結果であるとしている。

 豪州では、国内市場が比較的小さいことから、生乳生産に換算すると生産量の約半分が輸出に仕向けられている。一方、乳製品の国際価格は、2006年に入ってから軟化傾向にあるものの、この2年間、国際的な需給動向を背景に高値で推移しており、輸出価格も上昇基調にあった。このため、乳製品輸出に力を入れたい乳業各社の生乳獲得競争が、この記録的な乳価を後押しすることになり、酪農家は、特恵的な利益を享受している。

 ビクトリア州の生乳生産量を見ると、5月までの累計(2005年7月〜2006年5月)では、前年同期を1.2%下回る619万2千キロリットルとなっている。また、全国ベースの5月までの累計は、前年同期を0.8%とわずかに下回る945万7千キロリットルとなった。


● ● ● 2006/07年度以降、国際相場の下落から生産者への支払い乳価は低下● ● ●

 DAによると、豪州南部における主要乳業会社の2006/07年度の支払乳価は、前年度比で0〜5%安となるキログラム当たり4.20〜4.30豪ドル(378〜387円)と予測している。この理由として、主要乳製品の国際相場が下落すること、また、為替が米ドルに対し5%程度の豪ドル安が見込まれることを挙げている。

 なお、今後5年間にわたる生産者への支払い乳価については、同4.00〜4.40豪ドル(360〜396円)の水準で推移するとしている。


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