豚飼養頭数は緩やかに増加


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 2006年第4四半期の総飼養頭数は前年同期比1.1%増 ● ● ●

 米国農務省(USDA)が四半期ごとに発表する豚飼養動向調査によると、2006年第4四半期(12月1日時点で)の豚総飼養頭数は、前年同期比1.1%増の6,214万9千頭となった。飼養区分別に見ると、繁殖豚(雄を含む)は同1.3%増の608万8千頭となり、2006年第1〜4四半期の繁殖豚の飼養頭数は一貫して前年同期を上回ったことから今後も高水準な肉豚生産が予測される。また、肥育豚は同1.1%増の5,606万1千頭で、体重階層別に見ると、60ポンド(約27キログラム)以上では同1.0%増の3,572万7千頭、60ポンド未満の子豚は同1.4%増の2,033万4千頭となっている。

 米国の豚総飼養頭数は、98年に6,220万6千頭のピークを迎えた後、やや減少したが、2002年から再び緩やかな増加に転じている。

豚総飼養頭数の推移

資料:NASS/USDA「Quarterly Hogs and Pigs」
 注:12月1日現在


● ● ● 2006年の生産量は前年比1.6%増953万3千トン ● ● ●

 USDAによると、2006年の豚枝肉生産量は、メキシコ、カナダ、ロシアなどへの強い輸出需要を背景に、前年比1.6%増の953万3千トンと6年連続で前年を上回った。1頭当たりの枝肉重量も近年一貫して増加し、2003年には初めて90キログラム台を突破したが、2006年は前年と同水準の91.1キログラムとなった。

 なお、USDAは養豚経営の収益は2007年も引き続き黒字が続くと見込んでおり、豚枝肉生産量は前年比4.0%増の991万1千トンと予測している。

豚枝肉生産量と1頭当たりの枝肉重量の推移

資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」


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