2007年の飼養頭数はわずかに増加


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● と畜頭数増も、高級牛肉の増にはつながらず ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、2006年のと畜頭数は前年比3.9%増の3,364万5千頭とやや増加した。そのうち、国内で主にひき肉に仕向けられる肉用経産牛、乳用経産牛のと畜頭数は、それぞれ前年比18.6%増、同4.1%増と増加した。また、プライム級、チョイス級に格付けされ、主にステーキなどの高級牛肉として販売される去勢牛のと畜頭数は同3.7%増となった。未経産牛のと畜頭数に関しては同0.5%増となり、繁殖雌牛の更新が進んでいるために、ほかのと畜頭数に比べて小幅な増加にとどまった。

 米農務省農業マーケティング局(AMS)が取りまとめた格付け実績を見ると、2006年のセレクト級に格付けされた枝肉頭数は前年比6.9%増の1,025万4千頭とかなりの程度の増加となった。一方、プライム級は同2.6%減の71万4千頭、チョイス級は同1.4%増の1,407万7千頭となり、高級牛肉の供給量はわずかな増加にとどまった。

格付け実績

資料:米農務省農業マーケティング局(AMS)


● ● ● 総飼養頭数は、前年比0.3%増 ● ● ●

 USDAによると、2007年1月1日時点における牛の飼養頭数は、前年同月比0.3%増の9,700万3千頭とわずかに増加した。1月1日現在の飼養頭数としては、97年から2004年まで減少傾向で推移し2004年には9,488万8千頭を記録したが、2005年からは再び上昇局面に入り3年連続で増加している。

 飼養頭数の内訳を見ると、今後の生産頭数の目安となる繁殖雌牛は、肉用、乳用の合計で同0.1%減の4,202万3千頭となった。また、未経産牛については、同0.5%増の2,008万6千頭となり、そのうち更新用肉用牛が同0.5%減の587万7千頭、更新用乳用牛が同0.8%増の431万頭となった。USDAによると、乾燥した気候により牧草状態の悪化が続いたことが、未経産牛保留頭数の増加に歯止めをかけたとみている。また、気象条件の悪化によると畜頭数の増加も、飼養頭数の増加をわずかなものとした要因の一つとみている。


資料: USDA/NASS「Cattle」
注1: 表中*1は500ポンド以上、*2は500ポンド未満の子牛
注2: 各年1月1日現在


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