在庫解消で、卸売価格が好転


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 冷凍鶏肉在庫量の解消進む ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、2006年の鶏肉在庫量は40万トン前後の高水準でスタートしたが、9月以降前年同月を下回って推移し12月時点で前年同月比17.9%減の34万5千トンとなった。USDAは、その主な要因として輸出需要などによる骨付きもも肉の大幅な在庫量の減少を挙げている。

 部位別に見ると、手羽が同12.8%増の2万1千トンと増加したのに対し、骨付きもも肉は同58.0%減の3万4千トンと大幅に減少し、むね肉、丸どりも、それぞれ同12.6%減の6万7千トン、同5.8%減の1万トンとなった。骨付きもも肉の在庫は、鳥インフルエンザによる輸出市場の不確実性により2005年から積み上がり始め、同年12月にピークに達したがその後大幅に減少し、7月以降は前年同月を下回って推移した。

冷凍鶏肉在庫量の推移


資料: USDA「Cold Storage」


● ● ● 在庫量の減少が価格に影響 ● ● ●

 USDAによると、2006年のブロイラー卸売価格(12都市平均丸どり価格)は一貫して低調に推移した。しかし、2006年下半期にかけて在庫量の解消が進んだことや、飼料コストなどの上昇に伴い2006年11月以降生産量が前年同月を下回ったことを受けて、同年12月の卸売価格は13カ月ぶりに前年同月を上回った。また、2007年1月も同12.1%高の、ポンド当たり70.8セント(キログラム当たり192円:1ドル=123円)とかなりの程度上昇した(左図参照)。


● ● ● 卸売価格の上昇で、2007年のブロイラーの収益性は回復の兆し ● ● ●

 USDAによると、2006年のブロイラー収益性は低調に推移したが、2006年12月以降卸売価格が前年同月を上回っていることなどを受け、2006年12月の収益指数(98〜2000年=100)は113.1%、2007年1月も124.9%と上昇した。このように、ブロイラーの収益性に回復の兆しは見えるものの、2006年12月以降の飼料コストも同様に上昇しているため、今後の生産動向に影響を与えるとみられる。USDAによると、2007年第1四半期の生産量はわずかに減少し、前年同期比0.7%減の402万6千トン、また2007年全体では前年比1.1%増の1,641万5千トンと見込んでいる。

収益と飼料コスト指数の推移
(1998−2000年=100)


資料: USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」
注: 収益=卸売価格−生産コスト

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