2007年の豚飼養頭数も順調に推移


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 2007年第1四半期の飼養動向は前年同期比1.3%増 ● ● ●

 米国農務省(USDA)が四半期ごとに発表する豚飼養動向調査によると、2007年第1四半期の豚総飼養頭数(3月1日時点)は、前年同期比1.3%増の6,110万3千頭となった。飼養区分別に見ると、繁殖豚(雄を含む)は同0.9%増の608万1千頭、肥育豚は同1.6%増の5,502万頭となるなど緩やかな増加が続いている。飼養頭数を州別に見ると、全米で最大のアイオワ州では、前年比1.2%増の1,660万頭となった。一方、飼養頭数第2位のノースカロライナ州は同1.1%減の940万頭、イリノイ州は同2.4%減の405万頭となっている。

豚の飼養動向(2007年3月1日現在)
資料:NASS/USDA「Quarterly Hogs and Pigs」
注1:肥育用、繁殖用ともに雌雄の計
2:前年比は2006年3月1日現在、前回比は2006年12月
1日現在のデータとの比較


● ● ● 5千頭以上の大規模農場の豚飼養頭数シェアは54%へ ● ● ●

 米国農務省全国農業統計局(NASS/USDA)によると、5,000頭以上を飼養する大規模農場の豚飼養頭数シェアは、2000年以降50%を超えているが、2006年は全体の飼養頭数の54%となった。

 アイオワ州では、5,000頭以上を飼養する570(同州全体の6.6%)の大規模農場の豚飼養頭数シェアは44.7%で、過半に達しておらず、伝統的な小規模の家族経営が主体となっている。これは、中西部のミネソタ、イリノイ、インディアナも同様の傾向となっている。その一方で、ノースカロライナ州における630(同州の27.4%)の大規模農場の豚飼養頭数シェアは78%と、ノースカロライナ州はほかの州と比べて新興地域であることから、大規模生産農場の飼養頭数シェアが圧倒的に大きくなっている。

上位2州における、農場規模別飼養頭数のシェア
資料:NASS/USDA「Farms, Land in Farms,
and Livestock Operations 2006 Summary」



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