ブロイラーひなふ化羽数は5カ月連続で増加


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● ブロイラーひなふ化羽数は5カ月連続で前年同月を上回る ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、ブロイラーひなふ化羽数は2007年4月以降5カ月連続で前年同月を上回り、2007年8月は8億2,879万羽と前年同月を2.3%上回った。

 ブロイラーのふ化羽数は、2006年10月以降、飼料価格の値上がりなどを背景に6カ月連続して減少したが、4月以降はブロイラーの卸売価格の値上がりなどを背景に前年同月を上回って推移し、2007年1〜8月で見ると、前年同期を1.2%上回る64億2,953万羽となった。

 このようなことから、2007年第3四半期のブロイラー生産量は、410万1千トンと前年同期を1.8%上回ると見込まれている。2007年のブロイラー生産量は、ひなふ化羽数の減少から、2007年第1四半期は前年同期比4.1%減、また、第2四半期も同1.2%減と減少傾向で推移していたが、第3四半期は一羽当たりの平均生体重量が前年同期とほぼ同水準で推移しているものの、と鳥羽数は7、8月とも前年同月を上回って推移している。

ブロイラーひなふ化羽数(対前年増減率)


● ● ● ブロイラー卸売価格は、むね、ももともに大幅な値上がり ● ● ●

 USDAによると、2007年9月のブロイラー卸売価格(12都市平均丸どり価格)は、前年同月比15.4%高のポンド当たり78.7セント(キログラム当たり201円:1ドル=116円)となった(下図参照)。部位別に見ると、むね肉(ボンレス)、もも肉(ホール)ともに価格上昇率は高く、むね肉は同32.5%高のポンド当たり171.6セント(キログラム当たり439円)、もも肉が同47.2%高のポンド当たり64.5セント(キログラム当たり165円)となった。

鶏肉卸売価格の推移


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