2007年第3四半期の飼養頭数は前年同期比2.8%増


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 飼養頭数は引き続き増加傾向で推移 ● ● ●

 米国農務省(USDA)は四半期ごとの豚飼養動向調査結果を発表した。これによると、2007年第3四半期の豚総飼養頭数(9月1日時点)は、前年同期比2.8%増の6,464万8千頭と2003年9月以降17期連続で前年同期を上回る結果となった。飼養区分別に見ると、繁殖豚(雄を含む)は同1.1%増の614万5千頭、肥育豚が同2.9%増の5,850万3千頭となっている。また、体重別に肥育豚を見ると、180ポンド(82キログラム)以上の導入が同3.4%増の1,055万6千頭と、ほかの区分に比べて増加率が多いことから、今後の生産量の増加が予測される。

 また、2007年6〜8月の子豚産子数は前年同期比3.5%増の2,745万2千頭となった。分娩頭数は、同2.5%増の298万6千頭、さらに一腹当たりの子豚産子数も、前年同期比0.9%増の9.19頭と増加し、過去10年間で5.6%の伸びとなるなど、生産量の増加を後押ししている。

繁殖雌豚の分娩頭数などの推移


● ● ● カナダからの生体豚輸入は引き続き増加 ● ● ●

 USDAによると、2007年7月のカナダからの生体豚輸入頭数は前年同月比13.6%増の約78万4千頭と引き続き増加しており、2007年下半期の輸入頭数は前年同期比8.4%増の492万5千頭と予測されていることから、今後さらに豚肉生産量の増加が見込まれる。

カナダからの生体豚輸入頭数の推移


● ● ● 2008年の枝肉生産量は1千万トンを越す見込み ● ● ●

 このようなことから、USDAは2007年の豚枝肉生産量は前年比2.6%増の979万7千トン、また2008年には同2.2%増の1001万3千トンと初の1千万トン台を見込んでおり、8年連続で前年を上回るものと予測している。


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