2007/08年年度の牛肉生産量、かなりの程度減少する見込み


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 前年度比7.6%減の205万8千トンの予測 ● ● ●

 豪州資源経済局(ABARE)が四半期ごとに行っている農産物需給見通し(3年間の短期予測)によると、2007/08年度(7〜6月)の牛肉生産量は、前年比7.6%減の205万8千トンとかなりの程度減少する見込みとなった。

 2006/07年度の豪州の牛肉生産量は、最大の牛肉輸出先である日本において、米国産牛肉の輸入条件などからその数量が伸びず豪州産牛肉の需要が引き続き高まったことや、2006年中盤から続いた豪州の大規模な干ばつにより、肉牛生産者が出荷を急いだことなどから、前年比7.3%増の222万8千トンとかなりの程度増加した。ABAREによると、2007年1〜3月の雌牛のと畜頭数は、前年の同じ期間と比較して47%増加したとしている。しかし、干ばつの終息傾向とともに、生産者は牛群の再構築を始めたと伝えられており、今回の予測では、2007/08年のと畜頭数は前年比7.9%減の830万頭に減少するとされている。

牛飼養頭数及び牛肉生産量の推移


● ● ● 牛枝肉生産量、2007年5月以降2カ月連続で前年同期を下回る ● ● ●

 豪州統計局(ABS)によると、2007年6月の牛肉生産量(バッファロー肉を含み、子牛肉を含まない)は、前年同月比3.4%減の17万3千トンとなった。牛肉生産量は2006年7月以降、10カ月連続で前年同月を上回ったが、その後は2007年5月から2カ月連続で前年同月を下回っており、今後の牛肉生産量が減少に向かう兆しが見られる。


● ● ● すべての主要輸出先に対して輸出量が減少する見込み ● ● ●

 生産量と同様に、2007/08年度の牛肉輸出量についても前年度比9.1%減の89万トンとかなりの程度減少すると予測されている。国別では、日本の豪州産牛肉に対する需要は、米国産牛肉の輸入条件の緩和が早急には進まないとみられることから引き続き高いものの、肉牛価格の上昇を受け、対日輸出量は同6.4%減の38万トンとかなりの程度減少すると予測されている。

 日本に次ぐ輸出先の米国向けは、米国における経産牛(加工用)のと畜の減少で豪州産の需要が高まるものの、豪州でも経産牛のと畜が減少することから同10.1%減の27万5千トンとなるとともに、輸出価格はキログラム当たり同5.7%高の299米セント(約350円:1ドル=117円)に上昇するとされる。また、2007年4月2日に米国との自由貿易協定交渉が妥結した韓国向けは、米国産牛肉(ショートリブなど)の低価格での同国への輸出が見込まれることから、同29.0%減の11万トンと大幅に減少すると予測されている。


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