2007年のデンマークの生体豚輸出は引き続き大きく増加


◇絵でみる需給動向◇


生産環境悪化により繁殖雌豚の輸出が増加

 デンマークは、EU27カ国で第5位の飼養頭数規模を誇り、豚肉生産量の約8割を輸出に仕向けるEU最大の豚肉輸出国である。

 デンマーク豚肉輸出機構連合(DS)によれば、2007年の同国の生体豚輸出は前年比13%増と、2001年以降6年連続で増加となった。

 子豚(0−15キログラム)を除くすべての区分で、輸出頭数が前年を上回っており、特に繁殖雌豚の輸出が大幅に増加している。9月以降、2万頭を超える繁殖雌豚がドイツを中心に輸出されているが、これは、飼料価格の上昇や子豚・豚枝肉価格の低迷など生産現場を取り巻く環境の悪化により養豚経営の離農や再編が進んだ結果と見られる。

 と畜用肥育豚の輸出についても前年に比べ大幅に増加しているが、これは4月まで5万頭前後と前年同月とほぼ同水準であったものが、5月に10万頭に急増し、その後も8〜10万頭程度で推移した。主な輸出先はドイツであるが、この要因としては、従前からドイツ向けの輸出価格が高いという理由に加え、デンマークのと場における火災により、デンマーク国内のと畜能力が減少したためと見られる。

デンマークの生体豚輸出頭数の推移


豚飼養頭数は前年同期比で3.3%減少

 DSの公表したデンマークの豚飼養頭数を見ると、2006年以降増加傾向が続いていたが、2008年1月は1,317万頭と前年同期比3.3%の減少となった。この減少は2007年後半の生産現場を取り巻く環境悪化が大きく影響しているものと思われる。

 特に今後の生産動向に影響を与える繁殖雌豚については、前述の生体輸出増も相まって前年同期比で5.2%減少しており、当面は同国の飼養規模縮小が予想される。なお、唯一増加した肥育豚については、前述のように同国のと場火災によると畜能力の減少が影響していると考えられる。

デンマークの豚飼養頭数の推移


元のページに戻る