ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成8年11月26日号(通巻270号)


食肉の品質保証へ動き始めた豪州(full story)

 【シドニー駐在員 鈴木 稔 11月28日発】 豪州では、安全性に重点を置
いた食肉の品質保証(QA)の動きが活発化しているが、その一方で、肉質のば
らつきから、国内外のユーザー、消費者から確固たる信頼を得られないという問
題に悩まされてきた。このほど、この問題解決に向け、消費者へ「おいしさ」を
保証する食味保証(EQA=Eating Quality Assurance)プログラムが開始され
ることとなった。

牛肉市場の現状と見通し(full story)

 【ブラッセル駐在員 池田 一樹 11月28日発】 EUにおける牛肉市場の
現状と今後の見通しが、EU委員会の観測部会で報告された。これによると、B
SE(牛海綿状脳症)の影響で落ち込んだ消費は、今後わずかな回復が見込まれ
ている。しかし、生産量と正味の輸出を含む消費量とのギャップは大きく、大幅
な生産過剰が予測されている。

FDA、乳脂肪分に関する表示規則を改正(full story)

 【デンバー駐在員 堀口 明 11月26日発】 保健社会福祉省食品医薬品局
(FDA)は、先ごろ、牛乳乳製品の乳脂肪分表示に関して、「低脂肪」、「脂
肪分低減」などの表示用語の使用基準を改正する最終規則を官報公示した。改正
規則の施行は、98年1月とされている。

マレーシア、国産鶏肉の安全を宣言(full story)

【シンガポール駐在員 山田 理 11月27日発】 マレーシアでは、8月以来、
主要な畜産物である鶏肉について、残留薬品問題で大きく揺れていた。この影響
で、鶏肉の消費は減少し、価格も前年と比較して低い水準で推移している。この
ような中で、先日、マレーシア厚生省は、事実上の国産鶏肉の安全宣言を行った。
この宣言を受けて、問題は収束に向かっている。国内鶏肉生産者にとっては、2
月の需要期を控えて、大きな朗報となった。

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