週報第251号

LIPC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成8年7月23日号(通巻251号)


NAFTAの紛争処理パネル、カナダを支持(full story)

【デンバー駐在員 堀口 明 7月18日発】 北米自由貿易協定(NAFTA)
の紛争処理パネルは、7月15日、米国とカナダの間で紛争中のカナダの乳製品、
家きん肉、鶏卵に対する高率関税賦課の是非について、暫定裁定を示した。この
内容は、現在のカナダの輸入制度を認めるものとなっており、米国関係者には、
大きなショックとなった。


BSEと家畜個体登録システム(full story) 【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 7月18日発】 EUでは、今回の牛海綿状脳 症(BSE)問題を契機に、改めて家畜の個体登録システムの充実化が叫ばれてい る。オランダやイギリスの北アイルランドでは、既に独自の家畜個体登録システム が導入されており、BSEに感染した恐れのある牛の識別や伝染性疾病の感染経路 の特定などに成果を発揮している。
大幅な収益性向上が見込まれる豪州酪農 (full story) 【シドニー駐在員 石橋 隆 7月18日発】 豪州農業経済局(ABARE)は、 先ごろ、基幹農業に関する生産費調査(Farm Surveys)の結果を発表した。これ によれば、94/95年度の酪農経営は収益性の低下がみられたものの、95/ 96年度は乳価上昇、生産拡大によって一転して大幅な収益性の向上が見込まれ ている。
タイ酪農振興公団、合弁会社への製品出荷を停止 (full story) 【シンガポール特派員 末國 富雄 7月18日発】 タイ酪農振興公団(DFP O)は、6月中旬、販売委託先であるタイ・デニッシュ乳業会社(TDM)へのL L牛乳の供給を停止した。同社はDFPOが乳製品の販売拡大のため、約3年前に 民間会社との共同出資で設立した会社であるが、最近の原料乳価格の上昇と乳製品 小売り価格抑制の中で経営状態が悪化、牛乳代金の支払いが停滞していた。
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