LIPC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


1996年3月5日号(通巻232号)


下院本会議、農業法案を可決 (full story)

【デンバー駐在員 堀口 明 3月6日発】 米国下院は2月29日、賛成270、 反対155の多数で農業法案を可決した。上院は、既に2月初めに独自の農業法 案を可決しており、今後は、両院協議会により統一案を作成した上で、大統領の 署名を求めることになる。


豪州の肉牛価格、急落 (full story)

【シドニー駐在員 鈴木 稔 3月7日発】 豪州の肉牛価格は、今年に入り低 下傾向で推移してきたが、2月に入り下落のペースを早め、現在は前年同期に比 べ20〜30%安の水準となっている。米国、日本などの主要輸出市場の低迷が 主な要因と考えられるが、あまりの異常低落に、豪州肉牛協会(CCA)は「市 場原理を反映していない過剰反応」であるとして、緊急調査の実施を決定した。


バターの消費が見直されるドイツ (full story)

【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 3月7日発】 健康上の理由からバターを中 心とした動物性脂肪食品の摂取量が減少しているのは各国の共通した傾向である が、ドイツでは、減少傾向が続いていたバターの消費が回復傾向を示している一 方で、ヘルシーなイメージを持っていたマーガリンの消費が落ちてきている。


生産拡大に取り組むフィリピン酪農 (full story)

【シンガポール特派員 末國 富雄 3月7日発】 フィリピンの牛乳自給率は、 生乳換算で1%に満たない。母子の栄養や外貨節約の面から酪農振興が強調され てきているのであるが、多額の投資が必要なほか、せっかく生産された牛乳に処 理施設が不足するなど、不十分な対応もある。政府は酪農関係法を定めて酪農調 整庁を設立し、一元的な需給調整と生産振興に乗り出しているが、今後とも多く の困難が予想される。


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