LIPC/WEEKLY
週報「海外駐在員情報」
1996年3月19日号(通巻234号)
注目される生乳の二層クオータ制度 (full story)
【ブラッセル駐在員 釘田 博文 3月13日発】 EUの酪農政策については、
中長期的に大幅な改革が不可欠との認識で、政府・業界関係者とも一致している。
欧州委員会は、来年にも具体的な改革案を提出する意向とみられているが、その
中で、生乳の二層クオータ制度も重要な選択肢の1つとして、注目されている。
夏穀物の生産量、過去最高の見込み(full story)
【シドニー駐在員 石橋 隆 3月14日発】 豪州農業経済資源局(ABAR
E)によれば、夏穀物の収穫量は、前年度を33%上回る412万トンと過去最
高を記録する見通しとなった。その中で、ソルガムの生産量も70%増の172
万5千トンと見込まれており、畜産関係者の間では高値が続いた飼料価格に好影
響を及ぼすものと期待を寄せている。
MOC2000計画と生産者の取り組み大見出し (fullstory)
【デンバー駐在員 堀口 明 3月14日発】 全米養豚経営者協議会(NPP
C)は、MOC2000と呼ばれる計画の下で、国内の豚肉消費拡大と輸出の促
進により、豚肉を食肉の中でナンバーワンの地位に引き上げることを目標に掲げ、
生産者もこの目標達成のために生産段階での努力を行うよう呼びかけている。
タイ、鶏肉輸出に関税の払い戻しを検討(full story)
【シンガポール特派員 横田 徹 3月13日発】 タイ関税局は、冷凍鶏肉の
輸出に際して、飼料原料の輸入関税相当分を払い戻す作業を進めている。具体的
な実施時期や払い戻し金額などの詳細は、取り決められていないが、近く、国会
での審議ののち、実施する予定としている。飼料原料については、近年価格が大
幅に上昇しているため、政府に対して、鶏肉業者を中心に何らかの対策を求める
声が相次いでいた。
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