LIPC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」




平成8年5月28日号(通巻243号)


イギリス産牛製品禁輸措置の一部解禁否決(full story)

【ブラッセル駐在員 池田 一樹 5月22日発】 イギリス産ゼラチン、牛脂、
精液などの輸出解禁措置案を検討していたEU常設獣医委員会は、ドイツなどの
反対によりこれを否決した。解禁問題は来月の農相理事会で再度検討される予定
である。この結果を受けて、イギリス政府は、EUの通常業務へ協力しない旨を
表明するなど強硬姿勢を打ち出した。

米・EU間の牛肉貿易問題、WTO裁定へ (full story)

【デンバー駐在員 堀口 明 5月23日発】 EUとの農業問題を話し合うた
め、5月初旬にウイーンを訪問した米国のグリックマン農務長官は、農業関係諸
問題についてEU側と話し合いを行った。懸案の牛肉貿易問題については進展が
得られず、米国は、世界貿易機関(WTO)にパネル設置を要請し、これが認め
られた。

ニュージーランドの生乳生産、史上最高は確実か(full story)

【シドニー駐在員  鈴木  稔  5月24日発】 ニュージーランドの酪農は、95
/96
年の搾乳シーズンがほぼ終了の段階を迎えているが、秋季の好天にも恵まれ、生
乳生産量は史上最高(乳固形分生産量で78万トン)の記録が確実視されている。
その一方で、拡大する生産に処理能力が追いつかないなどの問題も深刻化しつつ
ある。

ベトナムの乳製品市場で販売競争が本格化 (full story)

【シンガポール特派員 末國 富雄 5月23日発】 ベトナムの乳製品は、国
営企業であるビナミルク(VINAMILK)社がほぼ独占的に生産、販売してきた。同
社は、乳製品需要の急増によって好況を享受する中で、生産設備の拡大を行い
ながら、生乳増産のため米国や豪州の協力で酪農開発も手がけてきた。しかし、
ここにきて、他の乳業会社が市場参入するようになり、販売競争が始まろうと
している。

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