ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成8年11月26日号(通巻269号)


MLC、生産者賦課金上限額大幅引き上げを提案(full story)

【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 11月21日発】 イギリス食肉家畜委員会
(MLC)は、市場の低迷に悩む牛肉を中心とした食肉産業に対する需要拡大対
策の資金に充てるため、生産者や食肉処理業者から徴収している賦課金の上限額
を、97年以降現行水準より肉牛で64%引き上げることを提案した。今回の引
き上げ案は、今後3年間の事業計画の中に盛り込まれているが、農業団体からは
生産者の負担が大きすぎるなどの反対の声も出ている。

USDA、輸出データ公表について意見を募集(full story) 【デンバー駐在員 藤野 哲也 11月20日発】 米農務省(USDA)は、 11月13日、食肉輸出量のデータを迅速に公表する計画に関して意見を募集す ると発表した。これは、先の食肉加工処理企業の寡占化に関する諮問委員会の答 申を受けて、USDAが発表した対策の一つとして実施されるものである。
クインズランド州政府、と畜場経営から撤退へ(full story) 【シドニー駐在員 石橋 隆 11月21日発】 クインズランド州政府は、豪 州で唯一の州立と畜場として運営してきたクインズランド・アバトア・コーポレ ーション(QAC)の経営から段階的に撤退すると発表した。これは食肉加工業 という商業ビジネスの場に、行政府が関与し、民間と競合関係にあるのは好まし くないと判断したためである。なお、最終的には州議会の議決を経て、正式決定 することとなる。
LL牛乳の“フレッシュ"表示にクレーム(full story) 【シンガポール駐在員 末國 富雄 11月21日発】 シンガポールの消費者 団体(CASE)は、先週、国内のスーパーなどで販売されているLL牛乳の中に “フレッシュ”という表示があるのは事実に反するうえ高値販売につながると、 国内乳業会社や輸入会社に改善を要請した。指摘を受けた各社ともラベルの変更 を表明しており、来年1月ごろまでには次第に是正される見込みである。
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