ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年4月22日号(通巻287号)


イギリスの乳価、新たな動き(full story)

【ブラッセル駐在員 東郷 行雄 4月17日発】 イギリスの乳価決定は集荷
量の過半数を占めるミルクマーク(MM)が主導的役割を果たしているが、一部
の乳業会社の中には契約農家を増やすとともにMMや他社との差別化を図るため
に、酪農家が飼養管理等について一定基準を達成した場合に、乳価にプレミアム
を付加する動きがみられる。

カナダ、米国抜きで南米との貿易協定を模索(full story) 【デンバー駐在員 本郷 秀毅 4月18日発】 カナダのエグルトン貿易相は、 先般、米国が傍観し続けるならば、カナダは単独で南米諸国との自由貿易協定を 模索し続けるであろうと語った。また、同時に、南米諸国の中では、ブラジルが 最も現実的な候補になるであろうことを示唆した。
豪州、と畜部門に海外資本が急増(full story) 【シドニー駐在員 藤島 博康 4月18日発】 このほど公表された豪州食肉 研究公社(MRC)による調査報告によると、同国の食肉と畜加工施設総数に 占める海外企業所有の施設数の割合は、過去20年で、3倍にまで増加したと している。今回の調査報告を契機に、長期化する肉牛価格の低迷は海外から進出 したパッカーによる価格支配が一因とする生産者サイドからの非難は、今後、 一段と強まる可能性もある。
フィリピン、トウモロコシのMAVを拡大へ(full story) 【シンガポール駐在員 山田 理 4月17日発】 フィリピンでは、トウモロ コシの国内生産が減少している一方で、飼料用を中心に需要が増大している。 フィリピン農業省は、自国産の鶏肉、豚肉などの畜産物を新しい輸出品目に育て るため、安価な飼料を確保するべく、トウモロコシのミニマムアクセス数量 (MAV)の拡大を進めている。東南アジアの飼料穀物の需要は確実に、かつ、 急速に拡大している。
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