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回復続く豪州フィードロット飼養頭


【シドニー駐在員 藤島 博康 7月24日発】 このほど発表されたフィードロット飼
養動向調査によると、6月30日現在の豪州フィードロットにおける飼養頭数は前回調査
より9.7%増加し、約48万頭となった 

  7月22日発表の豪州フィードロット協会(ALFA)および豪州食肉畜産公社(AMLC)
によるフィードロット飼養動向調査によると、6月30日現在の豪州フィードロット飼養
頭数は前回調査よりも9.7%、前年同期比では3割以上、それぞれ増加した。フィード
ロット飼養頭数は、対日輸出の低迷などから、減少が続いていたが、今年に入り回復傾向
に転じ、今回の調査でもこの傾向を維持する結果となった。

 

 
3月31日
6月30日

 

 
(頭)
NSW
116,384
169,306
VIC
29,931
44,765
QLD
190,391
220,247
SA
31,409
27,054
WA
19,409
18,880
合計
437,518
480,252
  州別にみると、サウスオーストラリア州(SA)やウエスタンオーストラリア州(WA)
では前回より減少したものの、二州で総飼養頭数の8割以上を占めるクインズランド州(Q
LD)とニューサウスウェールズ州(NSW)で、それぞれ16%、2%と前回3月末時点
より増加した。QLDでの伸び率が比較的高いのは、一部地域での雨不足による草地の悪化
から一時避難的にフィードロットに導入されている例もあるためとみられており、ヴィクト
リア州(VIC)での頭数増加も同様の要因とされている。
  出荷仕向け先別にみると、日本市場向けがシェア最大であるものの、頭数は昨年来ほぼ横
ばいで推移しているのに対し、豪州国内市場向けの頭数は昨年6月末時点から増加傾向にあ
り、今回の調査では前年同期より2倍以上、前回3月末時点より27%、それぞれ増加して
いる。今回の全体の頭数増加は、ほぼ国内市場向けの拡大によるものであり、国内市場向け
の割合は全体の4割にまで上昇した。
  従来から豪州国内の牛肉供給は、牧草肥育によるものが中心であるものの、最近はスーパ
ーマーケット、ホテル、レストランなどを中心に穀物肥育牛の需要が高まっているとされる。
これは、牧草の生育状態など天候に左右されやすい牧草肥育に比べ、穀物肥育牛の肉質は比
較的安定しているためであり、この点を積極的に販売戦略に打ち出す例もみられる。
  また、穀物肥育牛肉を提供するレストランが地元紙のレストラン格付けで、トップにラン
ク付けされるなど、穀物肥育牛の肉質は国内市場でも徐々に認知されつつあるようだ。
  ALFAのフォスター会長は、天候という大きな不確定要素があるとした上で、次回9月
末時点は今回6月末時点よりも約7%の減少と予測している。


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