ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年9月9日号(通巻306号)


WTO、EUのホルモン牛肉の禁輸を違法と報告(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 9月 4日発】世界貿易機関(WTO)のパネル
(紛争処理小委員会)は、EUが取っている成長ホルモンを使用した牛肉の輸入禁
止措置に対して違法であるとする最終報告を行った。しかしながら、EUでは食肉
の安全性に対する関心が一層高まっている域内事情から、この報告を容易に受け入
れられる状況でなく、今後、何らかの異議申し立てを行うものとみられる。


USDA、食品安全性強化促進法案等を発表(full story) 【デンバー駐在員 本郷 秀毅 9月4日発】USDAは8月28日、食肉・家き ん肉に係る衛生規則の改善案を発表した。また、翌29日、史上最大の製品の自主 回収措置が講じられることとなった冷凍牛肉ハンバーガーパティによる食中毒事件 を契機に、食肉等の安全性を強化するための法案を議会に提出すると発表した。
豪州の生乳生産、史上最高を更新(full story) 【シドニー駐在員 藤島 博康 9月5日発】豪州酪農庁によると、96/97年 度(7月〜6月)の生乳生産量(乳業工場集荷量)は、過去最高だった前年度を4 %上回り、約90億4千万リットルに達した。しかし、主要生産州であるビクトリ ア州などでは雨不足による生産の伸び悩みが伝えられており、今後の動向が注目さ れる。
上半期、タイ鶏肉・調製品とも輸出好調(full story) 【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 9月 4日発】タイ鶏肉業界がまとめた97年 上半期の冷凍鶏肉、鶏肉調整品の輸出数量は、ともに大きな伸びとなった。特に、 これまで少なかったEU向けの鶏肉調整品の輸出数量が、冷凍鶏肉と同様に大き な伸びとなった。一方、日本向けは昨年に引き続き、冷凍鶏肉は減少、鶏肉調整 品は大幅な増加となった。
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