ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成11年11月30日号(通巻415号)


EU委が学校向け牛乳補助の大幅削減を検討(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 11月25日発】EU委員会では、2000年
度のEUにおける学校向け牛乳補助制度に係る予算を大幅に削減することなどを検
討している。同制度の効果が小さいことを理由に制度の廃止が取りざたされていた
が、加盟国の要請で制度は継続される見込みである。


WTO加盟交渉、米・中が合意(full story)

【デンバー駐在員 本郷 秀毅 11月23日発】バシェフスキー米通商代表部
(USTR)代表と石広生・中国対外貿易経済協力相は11月15日、中国の世界
貿易機関(WTO)加盟交渉で両国が合意に達したと発表した。正式な加盟までに
は、今後、EUなどとの2国間加盟交渉、WTO作業部会での加入議定書に関する
協議などを経る必要がある。


家畜の個体識別に電子標識の採用を決定(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 11月25日発】豪州の食肉安全性を管理するセ
ーフミートは、11月17日、来年から本格的に開始される全国家畜個体識別制度
(NLIS)で使用する標準個体識別装置として、電子標識を採用すると発表した。
電子標識による個体のデータ管理が、食肉の安全性監視体制を強化し、品質向上に
も貢献すると期待されている。


牛乳に品質表示を求めるタイの生産者(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 11月25日発】タイの生産者は、牛乳など
の品質検査で、基準より栄養価の不足するものなどが発見されるとともに、多くの
乳業会社がコスト削減のため、輸入脱脂粉乳の使用を増加させていることに危機感
を募らせ、牛乳の栄養価などが消費者に分かるよう品質表示を行うことを政府に強
く求めている。


対欧米牛肉輸出における新たな展開(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月24日発】EUは、10月、ひき
肉および調製品の輸入が許可されたアルゼンチンの食肉加工施設のリストを発表し
た。一方、アルゼンチンは、同月、米国に対し、アルゼンチンアンガス牛肉認定プ
ログラムにより認定を受けた牛肉の輸出を開始した。このように、アルゼンチンの
牛肉輸出量の約6割を占めるEUおよび米国向けの輸出において、新たな展開が見
られる。

 

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