ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成11年9月21日号(通巻405号)


EUが豚肉民間在庫補助の発動を解除(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 9月16日発】EU豚肉管理委員会は、9月1
4日、現在EUで実施している豚肉民間在庫補助の発動を解除する決定を行った。
EUでは、低迷する豚肉価格対策として98年9月に豚肉民間在庫補助を発動した
が、豚肉価格がようやく上昇に転じたことからこの決定に至ったものである。


米国、対中国WTO加盟交渉を再開(full story)

【デンバー駐在員 樋口 英俊 9月16日発】バシェフスキー米通商代表部(U
STR)代表と中国の石広生・対外貿易経済協力相は9月12日、クリントン大統
領と江沢民国家主席の会談結果を踏まえ、4月後半以降休止状態となっていた中国
の世界貿易機関(WTO)加盟交渉を再開した。


NZ商業委員会が乳業メーカー合併に難色(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 9月17日発】ニュージーランドでは、国内乳業
メーカーの大半を合併し、巨大な乳業メーカーを結成する計画が進められているが、
先般、NZ商業委員会は、国民に経済的損失を与えるとしてこの合併を否認する中
間報告を発表した。酪農乳業界はこの中間報告に慎重に対応しており、計画の大幅
な遅延が不可避となった。


関税の引き下げを懸念するタイ畜産業界(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 9月16日発】タイ政府は、国内産業の生産
性向上およびタイ製品の輸出競争力を高めるため、世界貿易機関(WTO)で合意
した期限よりも前倒しして、15アイテムの関税を引き下げた。しかし、関係者は
関税引き下げの急な動きに対し危機感を募らせており、それ以外の関税を決定する
までには、かなりの曲折が予測される。


99年のブラジル鶏肉生産と輸出は増加予測(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 9月15日】今年初めのレアル(ブラジ
ル通貨単位)の切り下げで、ブラジルのブロイラー産業は輸出競争力を持ち、タイ
の従来市場を脅かしている。また、ブラジルがこの産業を投資に値する成長産業と
位置付け、保護育成し、低コスト生産に努めていることも見逃せない。

 

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