ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年7月4日号(通巻443号)


EU、豚肉の中東欧向け輸出補助金をゼロに引き下げ(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 6月29日発】EU豚肉管理委員会は、先般、豚
肉の中東欧向け(一部の国を除く)輸出補助金をゼロに引き下げることなどを決定
した。これは、EUへの加盟交渉を進める諸国との輸出入に係る関税、輸出補助金
などの相互撤廃「ダブル・ゼロ」を進める第一段となるものである。豚肉価格は回
復傾向にあるが、EUの豚肉業界の一部からは、時期尚早と反発する声も挙がって
いる。


米国、カナダ、交渉提案をWTOに提出(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 6月30日発】米国は6月末、農業に関する
交渉提案を世界貿易機関(WTO)に提出した。これは、国内支持、市場アクセス
および輸出競争などの分野に及ぶ包括的な内容となっており、特に、国内支持につ
いては、各国の農業総生産額の一定割合まで保護水準を削減させるという、新たな
方式が提示されている。一方、ケアンズ・グループの一員であるカナダも、同グル
ープとは別に、市場アクセスに関する交渉提案を明らかにした。


豪州連邦政府、GM管理に関する法案を議会に提出(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 6月29日発】豪州連邦政府は6月22日、遺伝子組
み換え(GM)作物の適切な利用を図るため、すべてのGM作物を対象に、生産管
理や安全確保を内容に盛り込んだ法案を議会に提出した。その具体的内容は、新た
に遺伝子技術局(GTR)を設置し、GM作物の安全性に係る調査の実施と、生産
面や、商業上の利用面について的確な管理を行うというものである。


生体牛貿易摩擦の陰で肥育業界混乱(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 6月29日発】フィルピン政府は先ごろ、向
こう5年間にわたる豪州産生体牛の輸入削減措置を発表しているが、この陰で起こ
ったフィリピン最大の肉用牛肥育業者の不祥事が、同国の畜産業に解決すべき課題
を残したと憂慮されている。豪州との生体牛をめぐる問題の解決は、フィリピンに
とって困難な道のりとなりそうである。


ウルグアイの牛肉輸出が大幅増加(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 6月28日発】ウルグアイ国立食肉院
(INAC)によると、同国の2000年1〜5月の牛肉輸出量(冷凍・冷蔵肉および
加工肉)は、前年同期を40%上回る13万2千トン(枝肉ベース)と大幅な増加とな
った。特に、北米自由貿易協定(NAFTA)地域向けの輸出量は、5万1百トン
と前年同月比でほぼ倍増した。

 

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