ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年7月25日号(通巻446号)


EU委、GM食品等の承認再開を推進(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 7月20日発】EU委員会は7月13日、遺伝子
組み換え(GM)食品等の承認再開に向けた提案を準備中であると発表した。GM
食品等の表示、追跡可能性など承認条件の強化について提案を行い、消費者等の不
安を取り除くとともに、早期に承認再開体制を整備したい意向である。


米国、先渡し契約に基づく生乳取引を試行(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 7月20日発】米農務省(USDA)は7月
17日、「酪農先渡し価格パイロット・プログラム」の最終規則を公表した。これ
は、加工原料乳について、生産者と乳業者との間の先渡し契約(forward contract)
による取引を可能とする試験的事業であり、96年農業法に基づいて導入された酪農
オプション・パイロット・プログラムに次ぐ酪農のリスク管理対策として、関係者
の大きな注目を集めている。


肉質改良の肉牛遺伝子テストを事業化(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 7月20日発】豪州ニューサウスウェールズ州の
先端遺伝子技術企業は7月6日、肉牛の肉質、特にマーブリングの形成に影響を及
ぼす遺伝子の有無とその数を判定するテストを事業として開始したと発表した。こ
れは、同社が政府・業界による共同研究の成果を踏まえて事業化したもので、肉牛
の遺伝的素質を向上させる技術として業界から注目されている。


フィリピン、米国産鶏肉の輸入規制続行の動き(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 7月20日発】フィリピンでは、近年の米国
産鶏肉の輸入急増を受け、アンガラ農業長官がエストラーダ大統領に対し、今年4
月からとられている輸入規制の続行を進言した。米国は、フィリピンの輸入規制措
置を、世界貿易機関(WTO)の理念に反する行為として反発しており、7月下旬
に予定されている同大統領の米国訪問時には、白熱した議論が予想される。


今年度トウモロコシ生産は微増と予測(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 7月20日発】ブラジルの国家食糧供給
公社(CONAB)によると、99/2000年度のトウモロコシ生産量は、前年を2.2%
上回る3,311万トンと予測されている。しかし、同国では、養鶏、養豚産業における
生産増加などに伴いトウモロコシ需要が増加する一方、生産量の大幅な増加は期待
できないことなどから、トウモロコシの供給不足が懸念されている。

 

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