ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年6月20日号(通巻441号)


イギリス、国産農畜産物のブランド化を推進(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 6月15日発】イギリスでは、ポンド高により割
安となった海外からの農畜産物の輸入が増加している。こうした中、国産の農畜産
物の競争力向上に向けた取り組みが始められた。生産者団体は、食品衛生はもとよ
り、動物愛護や環境にも配慮した一定の生産基準を満たした食肉、野菜等に統一ロ
ゴを貼付することにより、総合的な品質の高さを消費者に強くアピールし、国産の
農畜産物の販売拡大を狙っている。


ひき肉製品の安全性対策をめぐる官民の攻防(米国)(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 6月15日発】先ごろ、危害分析重要管理点
システム(HACCP)の実施をめぐる裁判で、サルモネラ菌検査をクリアできな
かった大手ひき肉製品会社に対する米農務省(USDA)の操業停止措置を否定す
る判決が下された。しかし、米国政府は、同社に対する自主的な操業停止を求める
など、食品の安全性確保のための強硬な立場を崩していない。


2000年の穀物収穫は豊作を予測(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 6月15日発】豪州農業資源経済局(ABARE)
は6月6日、主要穀物の年間収穫予測を発表した。これによると、今冬(10〜11月)
の穀物生産量は、単位面積当たりの収穫量が咋シーズンをわずかに下回るものの、
作付け総面積が昨シーズンより増加するため、最終的には3,440万トンと史上3番
目の収穫を予測している。


生体牛をめぐる豪州との関係が悪化(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 6月15日発】フィリピンは、衛生上の問題
から豪州がフィリピン産果物の輸入を禁止していることへの対抗措置として、豪州
からの生体牛輸入の一部禁止措置を発動している。農業省は今回、この措置を強化
する目的で、向こう5年間にわたり、豪州からの生体牛輸入頭数を毎年前年比2割
ずつ削減する計画を発表した。


過去最高の99年アルゼンチン生乳生産(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 6月14日発】アルゼンチン農牧水産食
糧庁によると、99年の生乳生産量は、前年を8.1%上回る1,031万1千キロリットル
(暫定値)となり、過去最高であった前年の記録を更新した。しかし、生乳生産の
増加などに伴う生乳価格の下落が、穀類などの補助飼料利用の減少、離農者の増加
を招いたことなどから、99年末頃から生乳生産量に減少傾向が見られる。

 

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