ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年6月27日号(通巻442号)


EU農相理事会、BSE危険部位除去提案を承認(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 6月22日発】EU農相理事会において、6月
19日、BSE(牛海綿状脳症)対策としての特定危険部位除去に係るEU委員会提
案が賛成多数で承認された。同措置はEU加盟国で今年10月から開始予定であり、
来年4月からは、EU域外からの輸入食肉についても同様な措置が義務付けられる
予定である。


米、農家支援・作物保険改革の法案成立(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 6月22日発】クリントン大統領は、6月20日、
市場価格の低迷に苦しむ農家への支援措置と作物保険制度の改革が盛り込まれた農
業リスク保護法案に署名した。同大統領は、作物保険制度の改革内容を評価したも
のの、総額71億ドルの農家支援措置については、現在作物を生産していない農家や
大規模生産者にも一定額の支払いが行われるため、本当に支援の必要な農家のみを
対象とすべきであるとの不満を述べている。


肉牛専業経営が15年ぶりに黒字に転換(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 6月22日発】豪州農業資源開発局(ABARE)
は、6月15日、99/2000年度の農業経営動向調査報告書を公表した。これによると、
肉牛専業経営は、肉牛販売価格の上昇を主要因として前年度に引き続き改善され、
家族労賃や減価償却などの固定費を差し引いた経営収支が、全国平均では84/85年
度以来15年ぶりに黒字に転換する見通しになった。


混乱が続くマレーシアの養豚業界(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 6月22日発】98年から99年にウイルス性脳
炎が猛威を振るったマレーシアでは、需要の回復から豚の価格が上昇している。ま
た、ウイルス性脳炎により処分された豚への補償金の上乗せなど、養豚産業復興に
向けた動きも見られている。しかし、ペラ州では、最近になって約1千700頭の豚が
新たに処分されるなど、同国の養豚業界はいまだに混乱が続いている。


アルゼンチン農牧庁、新農業対策案を発表(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 6月21日発】アルゼンチンでは、デ・
ラ・ルア新政権の下でベロンガライ農牧水産食糧庁長官が就任半年を経た。農業団
体と多くの話し合いを持ち、最終的に示した新農業対策案は具体的な内容であった
が、税金問題を先延ばしするなど農業者にとっては満足なものではなかったようだ。

 

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