ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年3月14日号(通巻428号)


EU委員会がBSE防止対策の強化を表明(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 3月9日発】EU委員会のバーン委員(公衆衛
生/消費者保護担当)は、今後すべての加盟国を対象としてBSE(牛海綿状脳症)
防止対策を強化徹底する方針を表明した。2月28日、デンマークで初めて同国原
産の牛1頭からBSEが発見されたことなどを踏まえ、今後一層の安全対策を推進
するとしている。


拡充・強化されるカナダのセーフティ・ネット(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 3月8日発】カナダ政府は、農産物価格の低
迷や自然災害による農家収入の減少に対処するため、既存のリスク管理対策(セー
フティ・ネット)に加え、98年度から2年間の時限措置として農業所得災害支援
対策(AIDA)を実施している。こうした中で、先ごろ、今後2年間にわたる新
たな農家救済策等を盛り込んだ2000年度予算案が国会に提出されたが、恒久的
な対策を求める声もあるなど、各州政府、農業団体等を巻き込んだ議論がしばらく
続きそうだ。


異常熱波で肉牛が大量死(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 3月9日発】豪州ニューサウスウェールズ州のフ
ィードロットで、2月25日、高い湿度を伴った熱波が発生し、2日間で1,25
0頭もの肉牛が死亡するという事故があった。現在、同州農業省などが事故の原因
について調査しているが、死亡した肉牛には特に病気などは確認されておらず、局
地的な異常熱波の影響による衰弱死との見方がなされている。


拡大するネスレのアイスクリーム市場シェア、タイ(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 3月9日発】タイでアイスクリーム市場が活
気づいている。99年に業界第2位となったネスレは、アセアン自由貿易圏の関税
率引き下げをにらみ、域内各国の工場で生産している共通商品を、それぞれ1国の
工場に集約して生産することでコスト削減を目指すとともに、積極的な経営により
タイ市場でのシェアをさらに拡大させるとしている。


2000年のブラジル鶏肉輸出は増加予測(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 3月8日発】ブラジル鶏肉輸出業者協会
(ABEF)によれば、99年の鶏肉輸出は、レアル切り下げによる輸出競争力の
高まり、アジアや欧州の需要回復、新規市場の開拓などにより、輸出量が前年比2
5.8%増の77万6百トン、輸出額が18.5%増の8億7千5百万ドルとなっ
た。また、同協会のフルラン会長は、2000年の鶏肉輸出量は99年を15%上
回ると予測している。

 

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