ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年12月11日号(通巻512号)


EU、動物福祉の観点から豚飼養基準を強化(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 12月6日発】EU委員会は11月9日、動物福祉の
観点から、豚の飼養基準を改定・強化することを決定した。今回の改定では、豚飼
養時に遵守すべき事項として、最低照度、最高騒音値、豚が常時水を飲めるように
すること、離乳時期は4週齢以上とすることなどが盛り込まれた。EU加盟国は、
2003年1月からこれらの要件を適用しなければならない。


米農務省、BSEに関する危険性評価報告書を公表(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 12月6日発】米農務省(USDA)は11月30日、
米国における牛海綿状脳症(BSE)の発生や、発生した場合の感染拡大などの危
険性を評価した調査報告書を公表した。この調査は、98年4月にUSDAがハーバ
ード大学に委託して実施したもので、結論として、米国でBSEの発生する危険性
は極めて低く、また、発生した場合でもその拡大の危険性は限定的なものになると
している。USDAはこの公表の際に、安全性をさらに高めるため、サーベイラン
ス対象頭数の拡大、食肉加工処理の改善などによる対策強化を図っていくことを明
らかにした。


ビクトリア州でNLIS義務化の動き(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 12月6日発】ビクトリア(VIC)州議会下院は
11月30日、現在、豪州で任意制度として実施されている全国家畜個体識別制度(N
LIS)を義務化する法案を可決した。同議会上院でも可決されれば、来年1月1
日以降同州で生まれるすべての牛について電子耳標による個体識別が実施され、豪
州の他の州に先駆けてNLISを法的な制度として義務化することとなる。


畜産部門が農業生産の増大に貢献(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 12月6日発】フィリピン農業統計局によると、
同国における2001年第3四半期までの農業生産額は、家きん部門を筆頭に畜産業が
好調を維持したことなどにより、前年同期比で2.9%増加した。畜産は農業生産額
の約3割を占める重要な基幹産業の1つであり、モンテメーヤー農務長官は、年末
需要が見込める第4四半期はさらなる伸びが期待できるとして、3.0〜3.5%という
今年の農業生産額の成長目標は十分に達成可能であるとしている。


EU、伯リオグランデドスル州産牛肉解禁(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 12月6日発】ブラジル南部のリオグラン
デドスル州の口蹄疫発生を受け、2001年5月から同州産の生鮮牛肉の輸入を中止し
ていたEUは、10月に実施した家畜衛生調査結果に基づき、12月1日から同州産の
骨抜き熟成生鮮牛肉の輸入を解禁することを決定した。また、同州産の偶蹄類家畜
とその食肉をブラジル国内の口蹄疫清浄地域へ搬出できるようになった。

 

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