ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年2月27日号(通巻473号)


イギリス、20年ぶりに口蹄疫発生(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 2月22日発】イギリス農漁食料省(MAFF)は
2月21日、イギリス東部のエセックス州において、口蹄疫の発生が確認されたこと
を明らかにした。同国での口蹄疫の発生は、81年以来20年ぶりのこと。これを受け
て、EU委員会はイギリスから他のEU加盟国への生体家畜および畜産物の輸出禁
止を決定した。牛海綿状脳症(BSE)や昨年8月の豚コレラの発生で大きな打撃
を受けた同国の畜産業は、新たな問題を抱えることとなった。



カナダ、肉牛個体識別制度を実施(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 2月20日発】カナダでは今年初めから、家畜衛
生や食品安全性の問題に備えるため、牛の個体識別制度が実施に移された。事業実
施主体であるカナダ肉牛個体識別エージェンシー(CCIA)の承認を受けた耳標
の装着によって個体の識別が行われ、問題が生じた際にはCCIAのデータをもと
に発生源を特定できる仕組みとなっている。



豪州クィンズランド州の穀物肥育牛頭数が大幅減(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 2月21日発】豪州フィードロット協会(ALFA)
は、この程、2000年12月時点の全国フィードロット飼養頭数調査の結果を発表した。
これによると、総飼養頭数は608千頭で9月の調査時よりも5.5%の減少となったが、
飼養頭数が最も多いクィンズランド州は19%も減少し、同州の肥育素牛需給がひっ
迫している現状を裏付ける結果となった。



ミンダナオ島は食肉の移出余力を維持(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 2月22日発】2月20日、フィリピンで開催された
ミンダナオ食料会議で発表された調査報告によれば、ミンダナオ島の豚肉および鶏肉
の需給は、少なくとも今後3年間は移出余力を維持できるとしている。同島は、これ
までもフィリピン国内における豚肉・鶏肉の供給基地となってきており、今後もしば
らくはこの地位が保たれる見込みである。


拡大するブラジルの口蹄疫清浄地域(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 2月22日発】ブラジル農務省は、2000年
12月28日付けの省令で新たな口蹄疫ワクチン接種清浄地域を発表している。今年2
月12日、同地域から、既に99年末にワクチン接種清浄地域として発表されている南
部・中西部の1連邦区と5州(一部の地域を除く)への、直ちにと畜される牛と骨
付き牛肉の移動を条件付きで認める決定を下した。

 

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