ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年4月2日号(通巻525号)


EU委、成長促進用抗生物質の飼料添加禁止を提案(full story)

【ブラッセル 島森 宏夫 3月28日発】EU委員会は3月25日、抗生物質の成
長促進用飼料添加物としての使用禁止を提案した。また、飼料添加物の承認方法
についても見直すこととし、新規承認の有効期限を10年間とすることを提案した。
現在既に承認されている飼料添加物も今後7年以内に再審査・再承認を義務付け、
安全な飼料添加物のみが流通・使用可能な体制を確立することとしている。


米ウォルマート、女性をターゲットに牛肉の栄養的価値をPR(full story)

【ワシントン 渡辺 裕一郎 3月28日発】先ごろ日本にも進出することを発表し
た世界最大の小売スーパー・チェーン、米ウォルマートは、女性をターゲットにし
た健康に関するキャンペーンの一環として、牛肉の栄養的価値についてPRするパ
ンフレットの配布を開始した。このパンフレットは、全米の約2,800店舗で約82万
部が用意されており、牛肉関係者もそのPR効果に大きな期待を寄せている。


家畜伝染病緊急対応協定が官民合意(豪州)(full story)

【シドニー 粂川 俊一 3月27日発】豪州連邦政府のトラス農相は3月20日、
3月上旬に官民で合意された家畜伝染病緊急対応協定(Emergency Animal Disease
 Response Agreement)について正式に発表した。この協定は昨年8月、豪州ニュ
 ージランド農業資源管理評議会で合意された家畜伝染病緊急対応(Emergency 
 Animal Disease Response Preparedness)計画の一環として家畜伝染病発生時の
 関連コストを官民で分担して負担することを主な内容とするものである。


EUのタイ産鶏肉輸入禁止措置への対応を決定(タイ)(full story)

【シンガポール 小林 誠 3月28日発】タイ農業協同組合省(農協省)畜産開発
局は3月20日、欧州向けに輸出されたタイ産鶏肉から、欧州での使用が禁止されて
いる抗菌剤ニトロフランが検出され、EU委員会がタイ産鶏肉・鶏肉調製品の輸入を
禁止したとの発表を行った。同国の鶏肉・鶏肉調製品にとって、EUは日本に次ぐ
輸出相手先であり、本問題の解決が長引けば、同国のブロイラー産業にとって大き
な打撃になるとみられる。


遺伝子組み換え作物の自由化をめぐる綱引き(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス 犬塚 明伸 3月26日発】】下院の特別委員会は、3月12日、
国家バイオ安全技術委員会が遺伝子組み換え作物に関して、@環境及び人体に対す
る最終安全評価を実施する、A環境に対する影響の事前調査を免除する権限を有す
る、B生産・販売に対する許認可権を有することなどから成る法案を承認したが、
遺伝子組み換え作物に対する権限が過度に集中しているとし、消費者保護団体など
からは問題視する声が上がっている。

 

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