ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年4月23日号(通巻528号)


EUの豚飼養頭数、3年ぶりに増加(full story)

【ブラッセル 山田 理 4月18日発】欧州統計局(EUROSTAT)は先般、
豚の飼養頭数(速報値)および豚肉生産予測を公表した。これによると、2001年12
月時点のEU15カ国の豚飼養頭数は、前年同期に比べて1.0%上回る1億2,315万3
千頭となり、3年ぶりに増加に転じた。国別ではスペインの増加が突出しており、
同国がドイツを抜きEU最大の豚飼養国になるのも時間の問題との見方もある。ま
た、2002年と畜頭数は、前年比2.4%増の2億505万8千頭になると推定されている。


バーベキュー・シーズン到来に向け、消費拡大に取り組む米食肉業界(full story)

【ワシントン 渡辺 祐一郎 4月18日発】屋外でのバーベキュー好きな米国人に
とって待望の季節がやって来る。最近の生体価格の急落もあり、米国の生産者団体
は、牛肉、豚肉ともに、こうしたバーベキューシーズンにターゲットを絞ったステ
ーキ肉などの消費拡大活動をはじめとする各種取り組みを通じて価格の回復を図ろ
うと躍起になっている。


農相が学童向け牛肉ワークブック発行に期待(豪州)(full story)

【シドニー 粂川 俊一 4月18日発】豪州連邦政府のトラス農相は4月17日、学
童向けの牧場から食卓までの牛肉産業を説明した本が発行されたことを紹介した。
この本は、非営利の農場改良組織であるコンディニン・グループの製作によるもの
で、今回の牛肉編の発行は、同グループが93年に羊毛編の発行で始めた学童プログ
ラム・シリーズの一環となるものであり、同農相は都市部の子供達への知識啓発を
期待している。


鶏卵の生産量、大幅増の計画が進行(シンガポール)(full story)

【シンガポール 小林 誠 4月18日発】シンガポール資本と中国のシャンドン・
リウ社との合弁により、数年前に設立されたN&N農業社は、シンガポール国内に
総工費2,500万シンガポールドル(約18億円:1シンガポールドル=72円)を投じて
採卵鶏100万羽規模の養鶏場を建設中である。同養鶏場は、2003年に完成予定であ
り、完成のあかつきには東南アジア最大規模の養鶏場となる。


農産品に対する輸出税に農業団体が反発(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス 玉井 明雄 4月17日発】アルゼンチン経済省は3月4日付
けの決議で、同国の大幅な税収不足をカバーするため、穀物などの1次産品に10%、
食肉を含む畜産加工品・工業品に5%の輸出税を賦課した。さらに、4月8日付け
の決議で、穀物、油糧種子、穀粉、植物性油などの農産品に対する輸出税を20%に
引き上げた。農業団体などがこれに強く反発しており、一部の団体は農業ストライ
キの実施を発表している。

 

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