ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年1月29日号(通巻516号)


EU農相理事会、欧州食品安全機関創設規則を承認(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 1月24日発】EU農相理事会は1月21日、欧
州食品安全機関(EFSA)創設等に関する規則を承認した。EU委員会は今後、
管理委員会、執行委員長の選定・任命作業を進めていく予定である。なお、EF
SAの設置場所については調整がつかず、EU本部のあるブラッセルに暫定的に
設置されることになった。


食肉パッカーによる家畜所有の是非が争点に(米国)(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 1月24日発】年越しとなった米国の次期農
業法案の議会審議において、食肉処理・加工業者(パッカー)における家畜の所
有を禁止するという条項の扱いに、関係者の大きな関心が集まっている。こうし
た中、米農務省は1月18日、4大牛肉パッカーにおいては、これらの所有牛を含
むいわゆる「とらわれの家畜(captive supply)」の割合が3割を超えていると
のレポートを公表し、議論に一石を投じている。


牛肉輸出量、史上最高記録も陰り(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 1月24日発】豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)
は1月18日、2001年1〜12月牛肉輸出量が過去最高を記録したと公表した。2001
年は後半の季節的な減少に加え、主要な輸出国である日本で発生した牛海綿状脳
症(BSE)による牛肉消費の減退および米国の関税割当枠の超過が懸念されて
いたことなどにより輸出量が急減したものの、前半の好調な伸びに支えられ結果
的には前年比4.9%増の94万6,604トンとなった。


東マレーシアで業績を上げる鶏肉鶏卵総合企業(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 1月24日発】ボルネオ島北部に位置する東
マレーシア地域のサバ州を根拠地とするコムサ・ファームズ社は、近代的な設備
を備えた大規模な鶏肉鶏卵総合企業として業績を伸ばしている。アセアンの経済
圏の中でも、同社のように先行企業が手をこまねいていた特定の地域に本拠地を
構える戦略的な経営手法をとる企業が着実に成長しつつある。


ブラジル、牛の個体識別制度に関する規則を制定(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 1月23日発】世界各地で食品の安全性
への関心が急速に高まる中、ブラジル農務省は1月9日、牛(水牛を含む。)の
個体識別制度に関する規則を制定した。同制度の目的は、ブラジルで生産または
輸入された全ての牛の個体識別、個体登録および生産履歴の追跡を可能にするこ
とであり、今後6年間で段階的に導入されるとしている。

 

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