ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年7月2日号(通巻537号)


イギリス畜産団体等、家畜の電子個体識別の推進を要望(full story)

【ブラッセル 山田 理 6月27日発】イギリスの農業団体や畜産団体等の代表者
で構成される電子個体識別諮問運営グループ(EID Advisory Steering Group)
は6月26日、家畜の電子個体識別および移動追跡に関する報告書を取りまとめた。
同グループは、家畜の電子個体識別および移動記録等の送信電子化の推進をイギリ
ス環境・食料・農村地域省(DEFRA)に対し強く求めている。


カナダ、新たな農業政策の枠組みを策定(full story)

【ワシントン 道免 昭仁 6月27日発】クレティエン首相とヴァンクリフ連邦農
業・農産食料大臣は6月20日、食品の安全性や品質、環境、経営リスクマネジメン
トなど5分野にわたる2003年からの5年間で行う新たな農業政策の枠組み(APF)
を発表した。このために必要な予算額は、総額81億8千万カナダドル(約6,462億
2千万円:1カナダドル=79円)となっており、このうち連邦政府が約52億カナダ
ドル(約4,108億万円)を負担することとなっている。


ナショナルフーズ、スーパー最大手とPBの全国契約(豪州)(full story)

【シドニー 粂川 俊一 6月27日発】豪州乳業大手ナショナルフーズは6月中旬、
スーパーマーケット最大手ウールワースとのプライベートブランド(PB)牛乳の
供給契約に関する入札においてすべての州での供給の落札をした。この結果、同社
は今年9月から2年間にわたり、豪州全土のウールワースに対してPB用の飲用乳
を供給することとなる。同社をめぐっては、生乳取引の団体交渉権に関する訴訟問
題や多国籍企業を含めた同業他社の株主参入など豪州の乳業界における特記すべき
事象が山積している。


メコンデルタで酪農振興が始動(ベトナム)(full story)

【シンガポール 小林 誠 6月27日発】ベトナム農業・農村開発省は、14日にメ
コンデルタ地帯の中心都市であるカントー市で開催されたセミナーに各県の普及担
当者や農家を集め、酪農に必要な淡水の地下水が得られるドンタップ、アンザン、
カントー、ロンアンの4県の乳牛を現在の900頭から、2005年には17,800頭にまで増
やす計画を公表した。メコンデルタ各県では、年間1人当たりの牛乳消費量が1.5
sで国内でも極めて低い水準にあるため、酪農の将来性は極めて大きいとみられて
いる。


2002年のチリ牛肉生産は増加見込み(full story)

【ブエノスアイレス 玉井 明雄 6月26日発】チリ農業省農業政策・調査局(O
DEPA)によると、同国の牛肉生産量(枝肉ベース。以下同じ)は、97年をピー
クに減少しているが、2001年は、前年をさらに3.9%下回る21万8千トンとなった。
しかし、2002年の牛肉生産量については、昨年10月頃から始まった乳価の下落によ
り、雌牛の保留傾向が弱まり、牛と畜頭数の増加が見込まれることなどから、前年
比14.7%増の25万トンと見込まれている。

 

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