ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年4月29日号(通巻576号)


高病原性鳥インフルエンザ、ベルギーに拡大 (full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 4月23日発】  ベルギー連邦食品安全庁(AFS
CA−FAVV)は4月15日、オランダ国境近くのリンブルグ州で、鳥インフルエ
ンザが発生した疑いがあると公表した。翌16日には、高病原性鳥インフルエンザで
あることが確認された。EU委員会は同日、EUレベルでの防疫措置を決定し、4
月25日まで、生きた家きんおよび卵について、ベルギーから他の加盟国およびEU
域外への輸出を禁止した。

HACCPにより食肉のサルモネラ菌汚染は着実に改善(米)(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 4月23日発】 米国農務省(USDA)食品安全検
査局(FSIS)は、1998年から2002年の間における生肉および鶏肉等からのサルモネ
ラ菌の検出結果について公表した。これによると、2002 年は、調査サンプル数は
58,085検体と前年比26.4%増加したにもかかわらず、陽性率は5%から4.3%に減
少したとする調査結果を公表するとともに、現行のHACCPに基づく規制を始めとす
る食肉のサルモネラ菌汚染の防止策が着実な成果を上げていることを評価した。

牛の管理で個体識別と一部群管理も認め、義務化(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 4月23日発】  連邦政府と豪州各州政府(準州を
含む)の第一次産業大臣による農林水産および食品産業の振興を目的とした「第一
次産業大臣会議」が4月10日、ブリスベンで行われた。今回の会議で、牛の管理に
関して、従来から推進している個々の牛に対して電子標識(耳標)装着を行う全国
家畜個体識別制度(NLIS)を全州で義務化する一方、一定の条件の下に群管理
も認めることで合意した。義務化は2004年7月1日からを目標としている。

継続的な酪農振興対策を表明(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 4月23日発】フィリピンにおける乳製品に対
する需要は年々高まっているが一方で自給率が1%に満たない状況であり、今後市
場開放が進む中で、酪農・乳業に対してもてこ入れが必要とされており、先ごろ開
催された第8回全国酪農会議ではアロヨ大統領による酪農、乳業を継続的に振興す
る方針が伝えられた。また、国内乳用牛群の造成が急務とされており、各種取り組
みが始められている。

チリ食肉需給の現状と2003年の生産予測 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 4月23日発】 チリ農業省農業政策・調査局(O
DEPA)は4月15日、同国における食肉需給の現状と 2003年の生産予測に関する
報告書をまとめた。これによると、2002年の食肉生産量(牛肉、羊肉、豚肉、山羊
肉、馬肉、家きん肉。枝肉換算ベース)は、前年比1.1%減の101万6千トンとなっ
た。品目別に見ると、牛肉は減産傾向が引き続き、92年以降一貫して増加していた
家きん肉は減少に転じた。一方、豚肉は、消費や輸出の増加などを背景に、大幅に
増産した。

 

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