ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年8月12日号(通巻590号)


EUの豚と畜頭数は今年後半に減少の見込み(full story)


【ブラッセル駐在員 関 将弘 8月6日発】 EUの豚肉業界関係者で構成さ
れる豚肉常設委員会予測グループの需給見通しによると、2003年のEUの豚肉
生産量は、前年とほぼ同じ 1,770万トンになると予測されている。また、同年
第4四半期のと畜頭数は前年同期比 2.6%減と予測されている。ドイツ、スペ
イン、フランス、デンマークなどでは生産が拡大または安定的な生産が行われ
る一方で、イギリス、オランダでは生産量の減少が予測されている。

米農務省、流通過程での食品安全性確保の指針を公表(full story)

◎ USDA、家畜支援プログラム登録の開始を発表

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 8月6日発】 米農務省(USDA)食品安全検
査局(FSIS)は8月4日、食肉、家きん肉、鶏卵などの製品の流通過程における食
品安全性確保のためのガイドラインを公表した。 昨年5月に食肉などの生産工
場におけるガイドラインを公表しており、その際、流通過程におけるガイドラ
インも作成するとしていた。今回のガイドラインは、工場出荷から輸送段階に
おける衛生面と犯罪およびテロ行為からの安全性確保について整理されている。
またFSISはガイドラインに対するパブリックコメントを10月3日まで受け付け
ることとしている。


NZで新乳業団体が設立(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 8月6日発】  ニュージーランド(NZ)の
主要乳業5社は7月18日、首都ウェリントンの会合で新たな乳業団体としてデ
イリー・カンパニーズ・アソシエーション・オブ・ニュージーランド(Dairy 
Companies Association of New Zealand:DCANZ)を設立した。DC
ANZの設立は、フォンテラの母体の1つとなったニュージーランド・デイリ
ー・ボード(NZDB)がかつて担った重要な政策や貿易問題に関する役割を
埋めることが目的とみられる。当面、フォンテラが全面的にバックアップする
ようだが、新団体設立に参加した企業は一様に期待を寄せている。

順調な成長が見込まれる鶏卵生産(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 8月4日発】  マレーシア農業省獣医局が公表
した、同国半島部における養鶏産業の実態調査と2003年の生産見込みによれば
、同国の鶏卵生産は順調に伸びており、2003年も前年を上回る生産量が見込ま
れている。同国産の鶏卵は、生産量の約14%が主にシンガポール向けに輸出さ
れており、輸入品に厳しい衛生管理を求めるシンガポールの基準を満たすため、
マラッカ州以南の養鶏場では厳格な衛生管理を行っている。国産鶏卵の約1割
を生産する同国最大の養鶏場は、高い収益性を背景にさらなる規模拡大を続け
ており、液卵調製品分野への進出により、新たな輸出市場を開拓する意向を示
している。


ブラジルにおける人工授精の現状(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 8月6日発】 ブラジル人工授精協会(A
SBIA)によれば、1982年に販売された人工授精用ストローの本数は約128
万本であったが2002年には約708万本となっており、牛の精液販売は20年間で
5倍以上に成長した。このうち、強い耐暑性などの特性を持ちブラジルの気候
にあったネローレ種精液の利用傾向がさらに強まっている。

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