ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年12月9日号(通巻606号)


EUと日本、豚肉の需給動向について情報交換(full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成15年12月3日発】 EUと日本の関係者による、
豚肉の需給動向についての情報交換会合が、11月25日ブリュッセルで開催された。この
会合には、日本からは農林水産省食肉鶏卵課の本川課長等が、EU委員会からは農業総
局のロンゴ日本等担当課長、ナゲル豚肉部門長らが出席し、日本、EUそれぞれにおけ
る豚肉の需給動向について情報交換が行われた。EU委員会の説明によれば、2004年の
EUにおける豚肉の需給は安定、価格はやや上昇すると予測されている。

2002年牛肉パッカー、2003年フィードロット上位30社(米)(full story)

【ワシントン駐在員  道面 昭仁 平成15年12月3日発】 牛肉関係の業界誌である「キ
ャトル・バイヤーズ・ウィークリー」は先ごろ、2002年の1日当たりと畜処理能力にお
ける牛肉パッカーおよび2003年の肥育牛最大収容能力におけるフィードロットの上位30
社を発表した。同誌の調査は1988年以降毎年実施されており、牛肉パッカーにおいては、
昨年に引き続き上位3社に変動はなくタイソン・フーズ社、エクセル社、スイフト&カ
ンパニー社の順となった。フィードロットにおいてもカクタス・フィーダース社、コン
チビーフ社、コナグラ・キャトル・フィーディング社が昨年と同様に上位3位を占めた。

干ばつの影響で2002/03年度の農家経営は悪化見込み(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成15年12月3日発】 豪州農業資源経済局 (ABA
RE)は11月末、農業経営の動向報告である「2003年農家調査」を発表した。全般的な
傾向を代表する穀物・畜産部門平均では、2002/03年度の1農場当たりの事業損益は4
万6,300豪ドルの損失となり、1982/83年度以来最も悪い見込みである。前年度の事業損
益は平均4万2,720豪ドルの利益とこの四半世紀で最も良い業績であったが、2002/03年
度は一転しており、今回の干ばつは農畜産物の生産の減少だけでなく、個々の農家経営
にも深刻な影響を与えたことが表れている。

成長が期待される酪農業(ベトナム)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 平成15年12月3日発】 1960年代に中国から30頭の
乳牛が導入されてから、同国は徐々に酪農業の生産規模を拡大してきた。国家計画とし
て酪農振興が推進される中、同国最大の乳業メーカーであるベトナム乳業会社(ビナミ
ルク社)は今年創立26周年を迎え、この10月には一般投資家等に対し株式の公開を始め
ている。一方、北部ではニュージーランドの乳業会社が新規投資の意向を表明している
ほか、南部ではタイの食品大手であるCP(チャロン・ポカパン)グループが乳業への本
格参入を計画しており今後の動向が注目されている。

大豆と競合して減少するトウモロコシを振興(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成15年12月3日発】 トウモロコシの生産振興等
を目的としたアルゼンチントウモロコシ協会(MAIZAR)の設立に向けた総会が12
月12日に開催される運びとなった。協会の目的は @輪作などの農業生産システムにお
いて、トウモロコシの作付けおよび生産量を増加させること Aトウモロコシの加工製
品化および輸出量を増加させること Bトウモロコシ副産物等の品質を改善し、相違性
や付加価値をつけて世界市場における取引を増大させること −により、市場における
アルゼンチン産トウモロコシの競争力強化を図り、最終的にはトウモロコシ関連業界の
収益性を増加させることである。
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