ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年8月10日号(通巻637号)


◎欧州委、WTO交渉の早期妥結を決意(full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年8月4日発】 欧州委員会は、8月1日に行われたドーハ開発アジェンダの枠組み
合意について、多国間貿易システムがすべての加盟国、とりわけ途上国の要求を実現できることをはっきりと示すもの
であると評価している。一方、今回の合意は全体の半分を終えただけであり、WTOの加盟国は今次ラウンドを可能な
限り早期に完結させるため、合意された枠組みを明確かつ具体的なものにしていかなければならないとしている。

◎米国農務長官、WTO交渉の枠組み合意を歓迎(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成16年8月4日発】ベネマン米国農務長官は8月1日、7月27日から7月31日にジ
ュネーブで開催された世界貿易機関(WTO)一般理事会において今後の交渉の枠組みについて合意したことを受け「ド
ーハラウンド交渉が最終合意に向けて前進することを可能とする枠組みにジュネーブにおける交渉で合意に達すること
ができたことを非常に喜んでいる。」との声明を公表した。

◎豪州のフィードロット飼養頭数増加(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 平成16年8月4日発】 豪州フィードロット協会(ALFA)は7月29日、豪州食肉家
畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロット飼養頭数調査の結果を発表した。これ
によると、総飼養頭数は2004年6月末時点で約71万頭と、前回調査(2004年3月末時点)から7%増加した。これは、
過去3番目に多い記録である。

◎WTO枠組み合意を歓迎(タイ・フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏  平成16年8月4日発】 8月1日にWTO交渉の枠組み合意がなされたが、日本の農産
物貿易の重要な相手国であるタイおよびフィリピン政府は、この合意内容に関して、先進国による輸出補助金の削減を
自国産品の値上がりが期待できるとして歓迎している。一方、国内の食品加工業の輸入原料コストの上昇も懸念される
ところもあり、全体としては自国の利益になるとしている。ただし、今回の合意はあくまでも枠組みであり、実施の期
限も未定で、本格的な交渉はこれからとしている。

◎第118回 国際農牧工業展が開催(アルゼンチン) (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成16年8月4日発】 7月22日〜8月3日、アルゼンチン国際農牧工業展がブエノス
アイレス市で開催され、ヘレフォード種の競売価格が全体平均で昨年より40%増となったこと、カンポス農牧水産食糧
長官が「輸出税は一時的なもので徐々に撤廃されていくものである」と演説したが、その時期について触れなかったこ
と−などが話題となった。

元のページへ戻る