ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年2月17日号(通巻613号)


EUの豚肉生産は安定(full story)

◎ 欧州委員会、ベトナムへの支援を表明

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年2月11日発】 欧州統計局(EUROSTA
T)は、先般、2003年4月〜6月時点における豚の飼養頭数の推計値と、2004年第1四
半期の豚肉生産量の予測値を公表した。これによれば、現加盟15カ国全体では、飼養頭
数、生産量ともに前年同期とほぼ同じである。
 一方、EUの豚肉関係者の中には、日本の食肉輸入状況が例年と大きく変わり、日本
における豚肉の需要が強くなり、豚肉の輸入量が増加し、その結果、平成16年度も豚肉
についての関税の緊急措置が発動されることになるのではないかと心配する声がある。


2005会計年度農業予算の概要(米国)(full story)

◎ オーストラリアとのFTA交渉妥結

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 平成16年2月11日発】 ベネマン農務長官は2月2日、
米政府が議会に提出する2005会計年度(2004年10月〜2005年9月)予算のうち農務省所
管分野の予算内容について発表した。2005年の農業予算は対前年5%増の820億ドル(8
兆7,740億円、1ドル=107円)となっており、米国の食料供給と農業システムの保護、栄
養と健康衛生の改善、自然環境の保護および農業生産者のための経済的機会(ビジネス
チャンス)の増進などを柱とした予算となっている。このうちBSE関連対策として、対前
年377%増の6千万ドル(64億2,000万円)が計上されている。

豪米FTA合意、農業分野では不満も(full story)


【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年2月11日発】  豪州連邦政府のベール貿易相
は2月8日、豪米両国が自由貿易協定(FTA)に合意したことを発表した。同貿易相
は、今回の合意について「世界最大のダイナミックな経済市場で利益を得ることに関心
のあるすべての豪州企業にとって、非常に大きな機会となる歴史的な取り決め」と語っ
た。ただし、農業分野については不満も多く、業界団体は、乳製品などの市場アクセス
改善については一定の評価をしつつも、牛肉の長期にわたる移行期間の設定や砂糖の除
外などに対して失望感を表している。

わずかに減速した農畜産業生産(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 平成16年2月11日発】 フィリピン農務省農業
統計局(BAS)は1月中旬、2003年の農業生産統計を公表した。それによると、85年の価
格に換算した農業総生産額は前年比で3.8%の増加となった。伸び率は2002年前年比の
4.1%からわずかに後退している。同国農務長官は、昨年は干ばつや台風に相次いで見舞
われ、例年に比べ好条件であったとは言えないものの、当初見込みの前年比3.5〜4%
増となったとして、2004年についても3〜4%の伸び率を目標としたいとしている。

ウルグアイ、2003年の牛肉輸出が大幅増加(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成16年2月10日発】 ウルグアイ国立食肉院(I
NAC)によれば、2003年の牛肉輸出量(冷蔵・冷凍肉および加工肉、製品ベース。)
は、前年の15万7,432トンから22.6%増加して19万3,006トンとなり、輸出額は前年の
2億6,947万ドル(約285億6千万円、1ドル=106円)から39.4%増加して3億7,574万
ドル(約398億3千万円)となった。
 2001年4月にウルグアイで口蹄疫発生が確認されたことから米国、カナダなどの牛
肉(冷蔵・冷凍肉)輸出市場を失っていたが、2002年12月にカナダが、2003年5月末
には米国が輸入を解禁したことにより輸出量等が増加した。

 

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