ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年3月30日号(通巻619号)


バーン委員、欧米間の食品安全問題解決に向け訪米(full story)

【ブリュッセル駐在員 山ア 良人 平成16年3月24日発】  欧州委員会のデビッド・バーン委員
(保健・消費者保護担当)は3月22日、農相理事会において、欧米間の食品安全問題に関する協議
のため、3月18、19日に訪米し、その結果報告を行った。バーン委員は、最近の欧米間での食品安
全の問題についてベネマン農務長官、ゼーリック米国通商代表部(USTR)代表のほか、衛生当
局関係者などと協議するため訪米した。バーン委員は、相互での解決に向けた考え方を変える必要
性を強調し、これは、米国政府関係者も同じであり、両地域間の問題の早期解決を期待しているこ
とを認識できたと報告した。

加政府、BSE感染源調査結果と生産者支援策を発表(full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 平成16年3月24日発】 カナダ食品検査庁(CFIA)は3月
20日、昨年カナダおよび米国で確認された牛海綿状脳症(BSE)発生牛の感染源は、いずれも82
年から89年にかけてイギリスから輸入された生体牛由来の家畜用飼料にその可能性があるとの調査
結果を公表した。また、カナダのマーティン首相とスペラー農相は3月22日、BSE発生と各国の
輸入停止措置などの影響により経営状況が厳しい肉牛生産者や牛肉業界に対し、総額9億9,500万
カナダドル(約806億円:1カナダドル=81円)の支援策を講じると発表した。

フォンテラ2004/05年度の乳価、約15%値下げの見込み(NZ)(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 平成16年3月25日発】 ニュージーランド(NZ)の巨大乳業メ
ーカーフォンテラは3月12日、2004/05年度の生乳生産者に対する支払乳価(乳固形分ベース)を、
2003/04年度比で約15%減の1キログラム当たり3.50NZドル(245円:1NZドル=70円、±5%の
変動幅あり)とする見込みであると発表した。乳価を引き下げる要因について、フォンテラでは
最近のNZドル高が大きく影響を及ぼしているとしている。今回の発表は、生産者にとって大幅
な収入減となることが予想されることから、今後の成り行きが注目される。

飼料価格等の上昇が養鶏経営に与える影響大(インドネシア)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成16年3月24日発】 インドネシアで生産される配合飼
料の多くは養鶏に仕向けられるが、高病原性鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ)の発生によ
り生産が減少し、例年とは飼料原料の需給が異なっている。また、飼料原料の中でも大豆ミール
については、そのほとんどを国外からの輸入に依存しているため、世界における生産量の減少見
通しと海上運賃の上昇が飼料価格の上昇要因となっている。一方、ひな価格は生産の減少から上
昇しており、生産コストの上昇により養鶏企業の経営状況の早急な改善は難しい状況にある。

天候不順により大豆減産を予測(伯、亜)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年3月24日】  ブラジルでは、国家食糧供給公社(C
ONAB)による2003/04年度第3回主要穀物生産状況調査(2月上旬に実施)以降、各地での天
候不順が深刻となり、大豆の大幅な減産が見込まれている。一方、アルゼンチンでも作付面積は
過去最大となるものの、生産量については生育期における降雨不足から前年を下回る予測となっ
ている。
 

 

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