ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年9月28日号(通巻643号)


◎フィッシャー・ボエル委員候補、CAP改革を最優先に位置付け (full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 平成16年9月21日発】 欧州議会は、欧州委員候補の承認の可否を決めるた
め、24人の各委員候補それぞれの担当分野での優先事項などについての意見交換を行うヒアリングを実
施する。このヒアリングに先立って、欧州議会から示された質問事項に対するフィッシャー・ボエル農
業・農村開発担当委員候補の回答書によると、今後5年間の最優先事項については、共通農業政策(C
AP)改革の目的を達成することであるとしている。

◎FDA鶏卵のサルモネラ菌汚染防止対策の強化を提案 (full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成16年9月21日発】 米国食品医薬品局(FDA)は9月20日、3,000羽以
上の採卵鶏を飼養する小売用の鶏卵を生産する農家に対し、サルモネラ・エンテリティディスの検査を
義務づけるなどの鶏卵のサルモネラ菌汚染防止対策の強化案を公表し、90日間の意見公募を行うことと
した。FDAはこの案の実施によりサルモネラ菌症の患者の発生を年間に33,500人削減することが可能
であるとしている。

◎QLD州政府、NLIS義務化の骨子を発表(豪州) (full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年9月21日発】 クインズランド(QLD)州政府のパラジュッ
ク第1次産業相は9月2日、電子標識(耳標)による牛の個体識別制度であるNLISの同州における
義務化について、2005年7月1日から段階的に実施することを発表した。焦点になっていたと畜場直行
牛などに対する電子耳標装着を免除する例外措置については、最終的にこれを盛り込まないことを基本
にしたものとなっている。

◎2005年予算を発表(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成16年9月22日発】 マレーシア政府が発表した2005年の全体予算額
は、1,174億リンギ(3兆4,046億円)で、2004年とほぼ同水準である。農業については、工業およびサ
ービス分野に続く経済発展を推し進める第3のエンジンと位置付け、バイオ技術を含む研究開発、国際
市場を目指した加工センター構想、民間部門の農産品の商品化への基金の設立や投資に対する優遇税制
などが予算化されている。これに対して養鶏関係者はその実効性を疑問視する声を挙げている。

◎ウルグアイ産「ナチュラルミート」を米国が使用 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年9月21日発】 ウルグアイ国立食肉院(INAC)は8月29日
、米国農務省(USDA)がINACが認定した「ナチュラルミート」を米国内で販売することを承
認したと発表した。INACでは「今回の承認について、抗生物質やホルモン投与なしで牧草飼育さ
れ、トレーサビリティを備えたウルグアイ産牛肉が、米国の消費者に対して完全に保証される」とし
ている。



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